News

2025.10.01
社会人編入学のススメ(1)ー須山加代子(中国語学科、2025年、3年編入)
◎社会人入学を決心した理由を教えてください。
家庭の事情で高校を卒業した18歳のときに大田区役所に就職しました。その後、長い職場生活を経て定年を迎えましたが、そこで「もう一回学び直したい」と思うようになりました。大学のキャンパス生活を経験してみたかったということもありますね。そこで、一般の大学受験になると英語や数学の勉強をすべて再度、やり直す必要があるので社会人編入をしようと考えました。定年後、編入の要件を満たすため日中学院で2年間中国語の勉強をした後、神奈川大学に社会人編入しました。
◎中国語学科を選んだ理由は何ですか?
30代に仕事の関係で中国語を勉強したのが直接のきっかけですが、考えてみれば更に古い縁が会ったかも知れません。小学校の時にガールスカウト活動をしたのですが、その時に丸木美術館を訪問したことがあります。原爆の絵と共に南京大虐殺を書いた絵もありました。その時にとても驚いたことを今でも鮮明に覚えています。その後、中学1年生のときに、日中国交正常化の年を迎え、中国に関心を持つようになりました。1987年に友人の誘いで、初めて中国に行きました。上海、杭州、寧波を回りましたので、中国の江南地方を旅行したことになりますね。その時の江南の風景がとても綺麗でした。また、そこで出会った中国のお婆さんもとても優しかったですね。
◎学校生活で楽しいことを教えてください。
知らないこと、新しいことを学ぶことのすべてが新鮮です。また、いろいろな授業がお互い繋がっていることが分かった時には感動しました。例えば、横浜の中華街の話しは、中国の租界という上海都市研究とも関連があり、また、南京条約という歴史の授業とも繋がっていることが分かりました。3年のゼミ活動では中国の広州に1週間ほど滞在する機会がありました。若い学生との交流は年齢的に無理かな、と思いましたが、皆さんの協力で何とか無事にこなすことができ、自分の体力にも自信を持つようになりました。MMキャンパスの7階と21階の食堂でも顔なじみの人ができたこと、キャンパスで富士山が見えること、みなとみらいの花火大会を楽しんだこと等など、楽しい学校生活を送っています。
◎社会人入学を目指す後輩への一言をお願いします。
学び直すこと、若い時とは違うことを学ぶことはとても楽しいです。友人たちからもとても生き生きとして見えると言われています(笑)。中国語の諺に「活到老,学到老」(生きている限り、常に学び続けるべきだ)というものがありますが、その通りだと思います。学校生活はとても楽しいです。ぜひ社会人入学者の仲間が増え、交流会なども開催できれば良いですね。