2024.03.28

【スペイン語学科】特徴ある授業

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授業レポート

スペイン語演習Ⅰ-2(総合)(インテンシブ)

木次爽瑠さん(1年・2021年度)

「スペイン語演習Ⅰ(総合)(インテンシブ)」は、2年生の秋に予定されているスペインへの留学に向けて、より集中的にスペイン語の文法を学習する授業です。留学出発までにスペイン語の文法を一通り修得し、留学先でネイティブとの交流をより有意義なものにすることを目的としています。この授業は復習すべきポイントを把握しやすく、また新しい単語や表現が出てきたときには発音の練習をする機会もあります。

この授業に出席して、基本的なスペイン語の文法が身についたことはもちろん、スペインと中南米で使われる表現の違いや、スペイン語圏の国々の文化なども合わせて知ることができました。授業の進むスピードは速いですが、留学を見据えていることもあり、授業の予習・復習をしっかり行い、モチベーションを高く保っています。

私はこの授業で学習したことを生かして、留学や仕事などで、ネイティブの方々と積極的に交流したいと考えています。またスペイン語圏の国々への旅行や、スペインでのサッカー観戦もしたいと思っています。

スペイン語圏芸術研究セミナー

宮城清花さん(2年・2020年度)

「スペイン語圏芸術研究セミナー」では、授業を通してスペインの文学作品を読んでいきます。この授業で扱う作品は当然、スペイン語ネイティブの小説家が書いているため、文法の授業では出てこないような単語や表現が多く出てきます。中でも比喩表現は、筆者の感性が表れるため難しく、しかし同時にとても面白いものです。 例えば、Isabel AllendeのDos palabrasという作品に出てくる“las patitas de mosca”、直訳すると「ハエの脚」という意味になるこの言葉は、暗喩としてあるものを表しているのですが、それは何だと思いますか?授業で作品を読んでいくと、答えがわかるだけではなく、この表現になった理由が腑に落ちるような、興味深い文学の世界が待っています。 作品を読み解くのは難しいものの、他の受講生と意見交換をしたり、先生が難しい単語や表現をかみ砕いて解説したりしてくださるので、作品とスペイン語の両方に対する理解が深まります。

また、授業ではスペイン語を「読む」だけではなく、「書く」機会も多いです。一人一回、スペイン語圏の小説家について、スペイン語でパワーポイント資料を作り、スペイン語で紹介します。緊張もしますが、それは他の受講生も同じであり、発表後には先生から詳しい紹介を兼ねた添削・アドバイスを受けられるため、受講生それぞれが紹介する小説家への興味を深めつつ、スペイン語の運用能力を高めることができます。

日本文学とは一味違うスペイン文学の面白さと、文法の授業とは全く違う切り口で行われるスペイン語の学びを掛け合わせた授業。それが「スペイン語圏芸術研究セミナー」です。

スペイン語演習Ⅱ(A-2)(会話)

立川夏海さん(2年・2017年度)

「スペイン語演習Ⅱ(A-2)(会話)」は、ネイティブの先生によるオーラルを中心とした授業です。レベル分けはされていないので、色々なレベルの学生と授業に臨みます。基本的な教材はテキスト1冊ですが、ユニットやテーマによって先生がレジュメや動画などを用意してくれます。スピーキング、ライティング、リスニングのどの要素も含まれる授業です。季節イベントが近いとそれに関する勉強などもあり、スペイン語を非常に身近に感じることが出来ます。会話練習をペアでやってみたり、発表をしたりなど、実践も多くあります。

私の授業を担当するバロン先生は、とてもユーモアに溢れていて、授業はとても楽しいです。ちょっとしたジョークも交えながら授業を進めていきます。勿論、内容についても分かりやすく説明してくださいますし、こまめに質問はあるかと聞いてくださるので、すぐに疑問点も解決できます。授業中は基本的にスペイン語で行われますが、ゆっくりと生徒に分かりやすいボキャブラリーで話してくださるので理解に苦しむことはありません。ネイティブの先生なので、現地ならではの言い回しや文化・習慣なども教えてくださいます。教室内は堅苦しい雰囲気ではなく、楽しみながらでもしっかりとスペイン語に触れることができます。近くの席の同級生と、「この表現はこうなるのではないか」「こういう言い回しも出来るのではないか」と気軽に相談できるのもこの授業の良い点ではないでしょうか。

会話の授業とはいえ、予習復習は必須です。会話でいちばん重要なのは単語。単語が分からなければ会話は成立しません。授業の前日にしっかりと予習を行って授業に臨めば、何の不安もないと思います。読み書きが出来ても、会話が出来なければコミュニケーションは取れません。私が会話の授業でいちばん「出来ているな」と実感できるのは、先生が何か面白いことを言った時に理解して笑えた時です。自分の伝えたいことが言えるように、毎授業取り組んでいます。