お知らせ

2021.12.14

横浜図書館の〝タイムカプセル〟を41年ぶりに開封しました

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12月10日(金)、全面改修工事中の横浜図書館で定礎石開きの式典が執り行われ、図書館や大学資料編纂室の職員ら20人が参加しました。図書館は創立50周年記念事業の一環として1980年に建設され、建設を記す定礎石の裏側に建設当時の品を納めた定礎箱を保管していました

式典では定礎石を御塩と神酒で清めた後、定礎箱を取り出し、41年の時を経た〝タイムカプセル〟を開封しました。中からは図書館建設に関する資料や旧図書館(現6号館)の事務室で録音されたとみられるカセットテープが出てきました。建設に関する資料はA4版ノートぐらいの大きさのファイルで「新図書館建設への道(資料集)未完」のタイトルが記されていました。「図書館も市民に公開する方向で検討する必要あり。大学に対する地域住民の認識が深められ、地域社会から尊敬されるようにならねばならぬ。」「閲覧室と書庫だけという従来の完全閉架の姿から脱皮し、参考図書、二次資料、雑誌等の開架室を設ける」など完全閉架から開架への転換やグループ学習への対応など、図書館建設に対する多くの思いが伝わってきました。

「大海原にうかぶ一つの島」という書き出しで始まる詩(作者は当時の図書館事務部長で詩人でもあった松村由宇一氏)と、図書館の建設敷地内で採集したヒメスギカミキリが一緒に封じられている樹脂標本や当時の図書館職員らの名前が書かれた寄せ書きも入っており、建設当時の人々が後世の人々に伝えようとした思いに触れることができました。

図書館は2022年4月にリニューアルオープンを予定しています。

 

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