12月17日～20日（東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館）、「天皇杯 全日本レスリング選手権大会」が行われ、卒業生で元レスリング部の阪部 創さん（2016年3月経営学部卒業：和歌山県紀北工業高校⇒神奈川大学⇒自衛隊体育学校）がグレコローマン87㎏級で初優勝を果たしました。本大会は日本最高峰といわれる大会で、本学レスリング部では卒業生も含めて、初の日本一達成となります。

高校時代に全国大会での入賞経験はありませんでしたが、大学入学後、グレコローマンスタイルで開花、2年生で全日本大学選手権大会を優勝してから、インカレ2連覇などの学生タイトルを獲得、国体でも優勝するなど数々の栄冠を手にしてきました。

卒業後は、自衛隊に所属し活躍してきましたが、2018年6月の大会後のドーピング検査で陽性反応となり、資格停止処分を受けることになりました。その後の調査で過失が無いことが分かりましたが、半年以上ものブランクは大きく、復帰後は思うように成績が伸びませんでした。

今回は無理な減量をせず、あくまでもオリンピック出場にこだわり、2つ上のオリンピック階級（グレコローマンスタイル87㎏級）に挑戦。

この階級で3連覇している選手に競り勝ち、不本意なブランクを乗り越えて、栄冠を手にしました。東京オリンピック出場の可能性については、この階級の五輪出場権が取られていないため、残る予選大会への代表に選ばれなければなりませんが、期待が寄せられています。

この結果は本人のみならず、コロナ禍で出場が叶わなかった現レスリング部員にも大きな影響を与えることとなりました。さらなる飛躍が期待される阪部選手とレスリング部に、引き続き応援のほどよろしくお願いします。