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2020.05.11

工学部 久宗周二 教授の研究成果が、国土交通省の「船員の健康確保に関する検討会」の資料として選出されました

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工学部 経営工学科 久宗 周二 教授の研究成果が、国土交通省の「船員の健康確保に関する検討会」の資料として選出されました。

この検討会は働き方改革の一環として、内航船員たちの健康向上を目的に設置され、主にメンタルヘルス対策や産業医の活用など、船員の健康向上のための制度設計を行っています。

久宗教授の研究資料「 WIB船内自主改善活動と船内労働安全衛生マネジメントシステム」は、ILO(国際労働機関)の参加型改善活動をベースに、船員向けに大幅に改善されたシステムです。広さが限られた船の中で忙しく働く船員に役立てられるよう、シンプルかつ分かりやすい資料と短時間の講習を通して、船員全員が参加して船内を点検し、改善していける活動内容となっています。国土交通省、水産庁の支援により5年間で7千人の受講実績があり、労働災害発生数の減少にも貢献しているほか、「船員向け自主改善活動(WIB)」は、船員災害防止基本計画の主要な施策にも取りあげられています。

久宗教授は検討会資料への選出に際し「20年の研究成果が身を結び、国の制度に取り入れられて船員の命を守ることに役立てられているのは、研究者として大変光栄です」とコメントされました。久宗教授は、現在も厚生労働科学研究費でWIBの他分野への応用を図っているほか、林業版自主改善活動を作成するなど、国内外に活動を広げています。

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