お知らせ

2023.02.01

神奈川大学のアントレプレナーシップについてご紹介します

  • LINEでシェア
  • Xでポスト
  • Facebookでシェア

文部科学省は、令和4年度第2次補正予算案の中で、国際展開する大学発スタートアップを5年で10倍増にする育成方針を打ち出しました。基盤となる人材の量や多様性を増やすため、アントレプレナーシップ教育の機会を拡大する動きにあります。

注目が集まる大学発スタートアップですが、神奈川大学では在学生向けアントレプレナーシップ事業として、昨年3月に「チェンジメーカーズコミュニティ」をトライアルで立ち上げました。社会起業家がメンターとして伴走し、9名の学生が0期生として起業や世の中に変化をもたらすことを目標にして活動を行ってきましたが、2023年度春より正式に1期生を迎え、本格始動することが決まりました。

今回は0期生として参加した中家未優さん(国際日本学部)と常定光希さん(経営学部)のお二人に神奈川大学の在学生向けアントレプレナーシップ事業

「チェンジメーカーズコミュニティ」の活動や解決したい課題などについて話を伺いました。

― アントレプレナーシップ事業「チェンジメーカーズコミュニティ」にエントリーした理由は?

中家さん 起業自体は絶対にしたいと思っていたわけではないのですが、進路に関わる情報収集の目的で「チェンジメーカーズコミュニティ」開始前の起業家体験1DAYワークショップに参加したのがきっかけです。 その後、「チェンジメーカーズコミュニティ」で社会起業家のメンターとミーティングを重ねるうちに、自分のやりたいことはアート教育の分野であるということに気が付きました。それからは、学外に出て活動をすることも増えました。

常定さん 元々起業には少しだけ興味がありました。「チェンジメーカーズコミュニティ」開始前のワークショップに参加した際、自分の好きなことはなんだろう、やりたいことってなんだろうと考え、メンターとお話ししていくうちに、自分の作ったものを世の中に出すと皆がどんな反応をするのか知りたいという好奇心が芽生えたのがきっかけで参加を決めました。

―「チェンジメーカーズコミュニティ」の魅力って何ですか?

中家さん 月一回、2時間のプログラムと個別のミーティングを通して、自分自身をさらけ出すことで、ここが皆の居場所のような場所になっていると思います。次第に出来た家族のような結束力が、0期生が次に引き継いでいくものになったような気がします。先日、0期生メンバーの発表イベントがあったのですが、同世代の見ている世界がさらに分かって、とても面白く、自分のアイデアにも参考になるな...と感じる場面がたくさんありました。

常定さん 自分は思い込みがやや強い性格なので、こんな考え方もあるよと周りの人が投げ掛けてくれた時、「そういう考え方ってあるんだ!」と視野が広がります。新しい視点があるというのを知れるというのが「チェンジメーカーズコミュニティ」の魅力です。一言でいうと「つながりの場であり、壁打ちの場」でしょうか。 「こんな考え方もあるんだ~」と世界が広がります。 

また、参加して学生生活も変わりました。 自分のやりたいことって人に言い難いと思うのですが、「チェンジメーカーズコミュニティ」で人に伝えることが習慣化されたこともあり、整理するので言語化できるようになりました。他の場所でも色んな人に言い易くなり、 自分のことを周りの人がより理解してくれるようになったと思います。

― お二人の解決したい課題や事業アイデアを教えてください。

中家さん 向き合っていきたい課題は子どもの孤独や息苦しさです。事業アイデアとしては、音楽的な手法を用いてコミュニケーションを取るような第三の居場所をつくること。実現したい世界観は「すべての人が人間らしく生きられる社会」です。これから、もっと具体的な形にしていきたいと感じています。

常定さん 解決したい課題に関して、長期的な目標としては皆が『デジタルファブリケーション』というツールを使って、問題と課題解決できる思考を持った世界を作ることです。中期的な目標は、自分自身がそのようなツールを使って、ものを作り出すという経験をするということです。 “デジタル”とつくと理系の分野というのが一般的だと思いますが、誰でも簡単に経験できるというのを皆に知ってもらいたいです。

 

昨年11月に、「チェンジメーカーズコミュニティ」0期生9人が継続的に取り組んだ成果発表を、みなとみらいキャンパス1F 米田吉盛記念ホールにて行いました。この時のことについてお二人は、考えている事を言語化して伝えることは大変だったけど、思い描いている今の世界を自由に発表出来たと喜びを聞かせてくれました。また、聴衆として、本学学生と先生、神奈川県産業振興課、横浜市新産業創造課、公益財団法人横浜企業経営支援財団の皆さんからいただいたメッセージカードを宝物にして、次のステップを目指していきたいと希望を語ってくれました。

最初は「在学中に絶対起業しよう!」という気持ちを持って「チェンジメーカーズコミュニティ」に参加した訳ではない中家さんと常定さん。意見をくれる仲間たちに囲まれ、具体的に解決したい課題や事業アイデアを思い描いています。「チェンジメーカーズコミュニティ」はお二人にとっては無くてはならない唯一無二の場となっているようです。春から1期生が新たに加わり、どのような進化を遂げるのでしょうか。神奈川大学のアントレプレナー事業「チェンジメーカーズコミュニティ」と今後のお二人に注目です!

<チェンジメーカーズコミュニティ 0期生>

中家未優さん

国際日本学部日本文化学科3年(2023年2月現在)

1期生に一言「自分とじっくり向き合う場所になると思います。楽しんでください」

<チェンジメーカーズコミュニティ 0期生>

常定光希さん

経営学部国際経営学科2年(2023年2月現在)

1期生に一言「自分のやりたいことを見つけて、ステップアップしていく場になれば良いと思います」