お知らせ

2021.07.16

【神大スタイル学生編集スタッフ取材記事】「布 うつくしき日本の手仕事」開催中です

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横浜市歴史博物館では、7月17日から9月20日の期間、「布 うつくしき日本の手仕事」という展覧会が行われています。
今回はその展覧会が開かれる前に、一足先に展示内容を拝見させて頂きました。

この展覧会は横浜市歴史博物館と神奈川大学日本常民文化研究所との共同で開催することになりました。
この度、「神大スタイル学生編集スタッフ」が取材に行ってきました。SNSでも発信しておりますので、ぜひご覧ください。

なお、横浜市歴史博物館のご厚意により、神奈川大学在学生については、入館料が大学生料金からさらに 割引になります。窓口で学生証の提示をお願いいたします。
金額は以下の通りです。

企画展        700円→560円
企画展・常設展共通  800円→640円

▼見学の際は日時指定のオンライン予約をお勧めします。
横浜市歴史博物館|オンラインチケット販売 (e-tix.jp)
この機会に、ぜひ博物館の見学に訪れて下さい。

 

■■■「布 うつくしき日本の手仕事」の内覧会に取材に行ってきました!(神大タイル学生編集スタッフ)■■■

タイトルの通り、テーマは布。ここには開催者側の様々な思いが込められていました。本年、2021年は東日本大震災から10年。横浜市歴史博物館はこれまで2011年3月11日を忘れないように、そして東北の応援のために、東日本に関する展覧会、催しを毎年行ってきました。今年もその一環で布、特に東日本の布に着目して展覧会を準備したそうです。また博物館に展示される史料は博物館で自身の価値を終えるという捉え方をされることが多いです。しかし、その史料を博物館で終わりにするのではなく、例えば展示していたものを市場へというように循環をさせたい、ということから今回は布に着目するようになったとのことです。現在、その目標としている循環が可能となるように、ワークショップ等の催しも計画中です。新しいものとして形を変えることで、少しでも布の良さを知って欲しいと開催者側は願っています。

この展覧会の内容は大きく分けて2つ。1つ目は庶民が行っていた美しき手仕事です。2つ目は布に焦点を当てた手仕事の布です。どちらの観点でも見ることで、1つの布を通して、何回も楽しむことが出来ます。

 

私は今回、展覧会を通して、布は場所、原材料、作り手によって全く違うものが出来上がっていることに驚きました。特に私が注目したものは2つあります。1つ目はアイヌの布です。アイヌの布は他の布と違い、紋様がはっきりとしていて、作られる場所によって同じ布でもこだわるポイントが違うのだなということが勉強になりました。2つ目は紙布というものがあることです。紙から布が作られるということは想像もしていなかったということ、また紙であるのにも関わらず、とても頑丈そうに見えたことが私にとってはとても衝撃的な発見でした。

 

布は誰しもにとって身近なものです。服を身に纏う時に見た目、着やすさ等様々なことを現代の方は気にされると思います。また服によってその日の気分も違っていたりするのではないでしょうか。それはどうやら現代の人だけではなく、昔の人々も同じようです。

ぜひ貴方も自身の目で日本人の細部までこだわる美しい布を見てみてください。

 

(取材撮影:神大スタイル学生編集スタッフ 久保文乃 宮永あみ)

 

 

関連リンク

開催概要

横浜市歴史博物館 企画展「布 うつくしき日本の手仕事」

会期:2021年7 月17 日(土)~9 月20 日(月・祝)

開館時間:9:00~ 16:30(券売は16:00まで)

観覧料:一般:1,000 円 高校・大学生:700 円 小・中学生・横浜市内在住65 歳以上:500 円

開催概要:横浜市歴史博物館は、同市と包括連携協定を締結する神奈川大学の日本常民文化研究所と共同で企画展を開催します。

東日本大震災から10年の節目の年に、同研究所が所蔵するコレクションから東北地方を中心に、日本の「布」や衣類に関する「手仕事」の美しさを紹介します。
刺子や仕事着といった同研究所が所蔵する「渡部つとむコレクション」が横浜で公開されるのは初めてです。