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2018.06.11

工学部建築学科 安田 洋介研究室が「日本騒音制御工学会 平成29年度 環境デザイン賞」を受賞しました

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工学部建築学科 安田洋介教授の主催する「音・光環境研究室」が、公益社団法人日本騒音制御工学会の「平成29年度 環境デザイン賞」を受賞し、2018年5月30日に表彰されました。

本賞は、音・振動分野において、都市環境、住環境、作業環境、車室内環境等の快適性向上のための計画や実施事例、またはそれらに関連する研究や技術開発等に優れた業績を挙げた法人、グループ又は個人に贈呈されるものです。

受賞テーマは「音響管の共鳴現象を利用した発破超低周波音消音装置の開発」です。トンネル工事の発破掘削に伴う超低周波音の伝搬を防ぎ、周辺建物の窓ガラスや建具のがたつき、圧迫感等を低減するものです。片側が閉じた管(音響管)の開口における音圧が特定の周波数で0になることを利用し、トンネル内で音響反射を起こして切羽(発破作業を行うトンネル掘削面)における音圧を制御し、音の放射効率を下げるという仕組みです。実際のトンネル現場において、超低周波音領域で10 dB以上もの発破音低減効果が確認されています。

また本研究は、飛島建設株式会社、株式会社藤崎商会と本学の共同研究として行われました。

今回の受賞に際して安田教授は、「原理において、学術的な観点からの新規性はそれほどないのですが、騒音・振動が問題となりやすい実際のトンネル工事現場において実用化され、このような形で評価されたことをたいへん嬉しく思います。お世話になった飛島建設の皆様、藤崎商会の皆様にも感謝申し上げます。」とコメントされ、本テーマで研究を進めている大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程2年の川澄卓也さんは、「なかなか研究の成果が出ない時期もありましたが、この度このような賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。また、安田先生をはじめ、研究に関わったすべての方々に感謝申し上げます。これを励みに今後も研究に取り組んでいきたいと思います。」とコメントされました。

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