お知らせ
2025.03.01
「2024年度 神奈川大学SDGsアワード」結果発表・授賞式開催
3月1日(土)、「2024年度 神奈川大学SDGsアワード」が、みなとみらいキャンパス 米田吉盛記念ホールにて開催されました。本学在学生を対象にSDGsの認知と意識を高めることを目的とし、2021年度より開催する本イベント。ボランティアやサークル活動、地域活動、ゼミや研究室における学修・研究成果、企業等のSDGs関連の課題解決に役立つアイディア等、「学生によるSDGsに関するポスター」を広く募集し、今年度もアイディア溢れる秀逸な作品が多く集まりました。協賛企業・団体、関係者が列席し、一般観覧者が見守る中、一次選考を通過した6チームの学生たちが最終プレゼンテーションに臨み、質疑応答、審査委員による最終選考を経て、各項目受賞作品が決定しました。
主催 |
神奈川大学 |
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後援 |
横浜市、一般社団法人横浜みなとみらい21 |
協賛 |
株式会社ありあけ、神奈川大学生活協同組合、グローブシップ株式会社 横浜支店、神奈川県民共済生活協同組合、愛知株式会社、アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー、株式会社キクシマ、高砂熱学工業株式会社、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社、東京ケータリング株式会社、株式会社フジタ横浜支店、丸紅リアルエステートマネジメント株式会社、リコージャパン株式会社、ウェスティンホテル横浜、ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜、富士フィルムビジネスイノベーションジャパン株式会社、株式会社横浜グランドインターコンチネンタルホテル、横浜ベイホテル東急 |
協力 |
神奈川新聞社 |
受賞作品
最優秀賞 チーム名:秋吉研手話チーム

<デザインコンセプト>
インクルーシブな社会を実現するために、身近な場面で何ができるかを考えました。研究室にろう者が加わった際に起こりうる課題は、コミュニケーションチャネルの違いによるリアルタイムな意思疎通の困難さが存在することです。特に、手話は音声と違い発言者を見ないと内容がわかりません。そこで手話を読み取ったり、音声と相互変換したりする技術をもとにARグラス上に表示させることで、ろう者も議論に参加できると考えました。
<審査講評>
「あらゆる人が共生する社会」の実現は、教育の場でも重要なテーマです。「手話を第一言語とする“ろう者”を受け入れられるのか」、学生の日常である研究室という場から課題を捉え、その解決策として、日々の研究成果を生かした提案がなされていました。最新の技術がインクルーシブな社会の実現に果たす可能性を感じさせた点も評価のポイントでした。誰一人取り残さずすべての人にとってよりよい未来社会を創るために、これからも学生ならではの視点や発想を生かしながら研究を続けてください。
KU奨励賞 チーム名:re・e・bornプロジェクト

<デザインコンセプト>
私たちは一般社団法人繊維育英会と連携し、着なくなった衣類を回収し、繊維リサイクルボード「B.O.R」など新たな素材に生まれ変わらせるre・e・bornプロジェクトを実施しました。再生素材を活用した作品の展示も行うことで、回収された衣類の未来を想像してもらい、より素材の「循環」を感じてもらおうという取り組みです。衣類を「捨てる」以外の選択肢の一つとして、より多くの人に知ってもらいたいです。
<審査講評>
身近にある衣服を題材として循環型経済を考える、テーマ性を持った完成度の高いポスターでした。衣服を購入するときにはそれは本当に必要なのか、捨てる時には廃棄後どうなるのか。再生素材を使った作品には学生らしいアイデアがつまっており、目にした人たちが自分の行動を見つめ直すきっかけになるのではないかと思います。
ありあけ賞 チーム名:神奈川大学麻生ゼミ

<デザインコンセプト>
2024年の7月に小学生を対象に戦争をテーマに行った活動をもとに作成しました。終戦から80年が経ち、戦争を知る方々は時間と共に少なくなってしまいました。しかし、現代でも世界のどこかで戦争が続いています。私たちは、戦争を経験したことも見たこともありませんが、そのままではいずれ歴史は風化してしまいます。そうさせない、二度と戦争が起こらないようにするために、まずは小さくても私たちが考える必要があります。
<審査講評>
ウクライナ国旗を連想させる色合いが印象的なポスターでした。戦争について、今享受している“平和”から考え話し合うことで、自分事として捉える一歩になったと思います。ウクライナ産素材を使用し開発した商品の売り上げ全額を寄付するなどの社会貢献活動を行う弊社と平和への希求が一致したことから選出しました。
神奈川大学生活協同組合賞 チーム名:チーム画像工学

<デザインコンセプト>
子供達の運動不足が問題となっており、都市部を中心にスポーツができる公園の不足が課題です。加えて、大人のコーチがいなくとも、子供達が飽きずに楽しみながら、安全に上達できる仕組みが必要です。この課題を解決する手段として、AR(拡張現実)の活用が有力であると考えます。ARを活用することで、ボールを使わなくても楽しめるスポーツや、視覚的なエフェクトを通じて子供達のやる気を引き出すことが可能です。
<審査講評>
AR(拡張空間)を活用し、子供の遊び場の確保・遊びの制限問題を解決しようと考えた点を評価しました。現実の場所を必要としないことは最大のメリットです。実現可能性を高めるためには、実際に遊ぶ感覚にいかに近づけるかが課題だと考えています。さらなる深化に期待します。
グローブシップ賞 チーム名:プラ寿司屋

<デザインコンセプト>
私たちはコロナ禍で使用されていたアクリル板をお寿司のキーホルダーとして再利用する活動を行っている経営学部道用ゼミの団体です。学内で使用していたアクリル板を学内で製作し、新たな価値を産む「地消地産」をテーマに活動を行っています。ワークショップや海外の大学生との意見交換を通じて、「ものづくりにおける人の繋がり」や「小さなことから誰でも」持続可能な社会を創る一員になれることを伝えることができました。
<審査講評>
道用ゼミの取り組みは自分たちが使ってきた物を再利用することが新たな価値を産み、誰でも持続可能な社会を創る一員になれることを伝えています。今後の継続と一層の実績拡大が我々企業組織の存在価値、存在意義のヒントになっていくことを期待しています。
神奈川県民共済生活協同組合賞 チーム名:MESHプロジェクト

<デザインコンセプト>
私たちのプロジェクトでは、ゼミの学生14名が横浜市およびソニーのMESH開発チームと連携し、デジタル技術を活用し創造性を発揮する体験ができるワークショップをデザインし、小学生を対象としたワークショップ「遊びの天才になろう!工作×プログラミングワークショップ」を実施しました。
<審査講評>
小学生が遊ぶ楽しさとともにプログラミング技術を自然と学べる有意義な取り組みであり、 遊びそのものも自ら開発できるなど創造力をはぐくむ素晴らしい教育的実践です。将来の持 続的な社会を実現するには情報技術が必須であり、教育の段階から工夫をもって導入した 取り組みは高く評価できます。