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2024.12.12

みなとみらいキャンパスにて、ペットボトルキャップを活用した新たな循環の取組みを開始

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経営学部道用ゼミが、みなとみらいキャンパス内で回収する廃棄物を別のものに転用するアイデアの創出に取り組んでいます。
2024年10月4日、株式会社湘南貿易(以下、湘南貿易)との共同プロジェクトとして行うこの取組みは、キャンパス内で廃棄されるプラスチックごみの現状を知り、その循環をデザインする取組みです。
プロジェクト初日、道用ゼミの学生は、湘南貿易から同社が行っているさまざまなサーキュラーエコノミーに資する取組みについて説明を受けるとともに、同社が取り扱うプラスチック成型機器を使用したアップサイクルアイテムの制作を体験しました。

また、みなとみらいキャンパスから出るごみの現状を知るために、キャンパスのごみ集積所を見学しました。ゴミ袋が山積みになっている状態、そして清掃業者がその山積みになったごみ袋を再度開封し、もえるごみとプラスチックごみに手作業で分別する様子を目の当たりにしました。
本学は生ごみ処理機を導入しており、もえるごみの量は抑えられているものの、プラスチックごみについては、お弁当やドリンクカップをはじめとして大量のごみがごみ箱に捨てられています。ごみ箱の表示に工夫を凝らし分別を行っているものの、どうしても完璧には分別されないため、手作業でリサイクルできるものとそうでないものを分けています。学生たちはごみ箱に捨てられた後の工程で分別の手間が発生している現状を肌で感じ、より捨てる人のマインドの醸成を課題として捉えました。

学生たちはこの後、キャンパス内で1日に多いときでトラック1台分の量が回収される「ペットボトル」に着目し、そのキャップの素材を活用したキャンパス内におけるサーキュラーエコノミーの意識の醸成を図るアイデアの創出を開始しました。
みなとみらいキャンパスでは、このプロジェクトを後押しすべくペットボトルキャップの分別回収を開始。ファブラボみなとみらいが分別用の専用ボックスを制作し、試験的にいくつかのごみ箱に併設しました。

学生たちはペットボトルキャップの特徴を捉えながら手に取る人の行動変容をもたらすようなアイデアを創出し、ファブラボみなとみらいにある3Dプリンターやレーザー加工機などのデジタル工作機器を活用してプロトタイプを約2か月間かけて制作しました。
そして11月29日、いよいよ各チームで検討した内容を湘南貿易に向けて発表します。学生のみならずキャンパスを訪れる人が「あったらいいな」と感じているであろうもの、見た目にこだわり思わず手にとってしまうようなかわいいもの、キャンパスに来たら必ず視界に入る場所に置くものなど12種類のアイデア、プロトタイプ(試作品)が発表されました。

発表を聞いた湘南貿易担当者からは、「見る側、手に取る側の気持ちを良く考えている。」「どういうアプローチでサーキュラーエコノミーに目が向けるよう誘導するか、ストーリーがよく考えられている。」など高い評価をいただきました。
今後、発表されたプロトタイプを基に湘南貿易にていくつかの金型が製作され、実際にキャンパスで回収されたペットボトルキャップを素材にした製品の制作を予定しています。

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