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2019.10.01

理学部 西谷和彦教授が、植物科学の学術賞として最も権威のある日本植物学会賞「学術賞」を受賞しました

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理学部 西谷和彦教授が、植物科学の学術賞として最も権威のある日本植物学会賞「学術賞」を受賞し、2019年9月15~17日に開催された日本植物学会第83回大会にて表彰式と受賞講演が行われました。受賞テーマは、「細胞壁再編酵素XTH発見を基にした新しい植物細胞壁像の構築と研究領域の開拓」です。国際的にも評価される植物科学分野での功績とその独創性が称えられました。

西谷教授は、植物の成長や防御反応において中心的役割を担う「植物細胞壁」を解析する新しいアプローチを切り拓きました。特に、セルロース構造の再編を促進させる酵素「エンド型キシログルカン転移酵素/加水分解酵素(XTH)」の発見は、植物細胞壁の概念を大きく変え、新しい研究領域を広げました。さらに近年では、セルロース分子をつなぎ換える新たな酵素「セルロースエンド型転移酵素」(CET)を発見し、これまで不可能とされていたセルロース分子の酵素による修飾や改変が原理的に可能であることを示しました。

栄えある受賞に際して、西谷教授は「大きな賞を頂き大変光栄です。研究の独創性を評価頂いたことを何よりも嬉しく思います。XTHの研究は、学生や同僚の皆さんと共に長年にわたり進めてきたものです。これらの方々に感謝し、喜びを共にしながら、神奈川大学で細胞壁研究を更に展開したいと思っています」と、述べられました。

 

 

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