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2019.07.01

理学研究科 本間 諒さんが、第28回環境化学討論会で「ウエリントンラボラトリーズジャパン賞」を受賞しました

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理学研究科 本間 諒さん(堀研究室)が、一般社団法人日本環境化学会が主催する第28回環境化学討論会において、優秀発表賞である「ウエリントンラボラトリーズジャパン賞」を受賞しました。
この賞は、環境化学分野に関する学術の向上に貢献する優秀な発表をした者に贈られるもので、研究の意義、内容、考察、発表態度など6項目での総合的な評価から本間さんの研究発表が選ばれました。
受賞に際し、本間さんは「今回受賞することができ、大変嬉しく思います。堀先生をはじめこの研究に携わった多くの方々に感謝しております。これを受けて、フッ素ポリマーをはじめとする含フッ素有機物の処理方法の問題が少しでも注目を浴びたらと願っています」と、頼もしいコメントを寄せてくれました。

【研究テーマ】
「過マンガン酸カリウムと亜臨界水を用いたフッ素ゴムの高効率低温分解・無機化反応」

【研究内容】
フッ素ポリマーの一種であるフッ素ゴムは耐熱性、耐薬品性など優れた性質を合わせ持ち、多用途に使われていますが、難分解性であるため廃棄物の大半は埋め立て処分されています。これらの廃棄物を穏和な条件でフッ化物イオン(F‾)まで分解できれば、再資源化が可能となります。本研究ではフッ素ゴムの中で最大(85%)の流通量を持つVDF・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、およびVDF・パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体の分解を検討し、250℃という低温の亜臨界水中でフッ化物イオンまでの完全分解を達成しました。