お知らせ

2018.10.22

経済学部 戸田龍介教授が日本会計史学会賞を受賞しました

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2018年10月13日(土)、経済学部現代ビジネス学科の戸田龍介教授の単著『日本における農業簿記の研究―戦後の諸展開とその問題点について―』(中央経済社)が、日本会計史学会賞を受賞しました。オーラルヒストリーという研究手法を用いて、日本の農業簿記には農業税務簿記、農業統計調査簿記、農協簿記という3つの流れがあったことを明らかにしたことや、農業簿記研究を通して戦後の日本経済社会の深層構造を明らかにしたことなどが評価のポイントになりました。

日本における農業簿記の研究―戦後の諸展開とその問題点について―

本書は、日本においてこれまで展開されてきた農業簿記が、なぜ農業経営の発展や競争力強化に資することができなかったのかを問うものである。
これまでの農業簿記は、なぜ、TPP等のいわば外圧がかかる以前に、簿記を前提とするならば当然行き着くはずである原価の問題等を契機に、競争力強化という新たな視座を、内生的・自発的に日本の農業界に持ち込むことができなかったのであろうか。
本書ではこの疑問に対して、ヒアリング調査・文献調査を通じて、戦後における農業簿記を3つに分類したうえで、日本においてこれまで展開されてきた農業簿記の問題点を浮き彫りにしている。

出版社:中央経済社(2017年3月発行)