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宮陵会からのご挨拶

会長就任のご挨拶

  • 一般社団法人神奈川大学宮陵会
    会長 久保 清治

 このたび会長に就任いたしました、久保でございます。
任期中、宮陵会の発展に全力を尽す所存ですので、どうぞ会員の皆さまの御理解と御協力のほど、切にお願い申し上げます。

50年間をふりかえる

 私が経済学部貿易学科に入学したのは、昭和39年(東京オリンピックが開催された1964年)で、同学部を卒業してから半世紀の50年が経ちました。
 いま、この50年間を簡単に振り返えりますと、日本の経済社会には予想しえない色々な出来事が多く発生しました。他方、わが国の大学を取り巻く状況は大きく変化し同時に、わが母校神大が置かれている環境も著しく変わり、今後は、そうした予想しがたい、準備の整わない変動の大きな渦に巻き込まれるのではないか、と危惧しております。
 まず日本経済についてですが、昭和40年・50年代は、高度成長、オリンピックや万博景気などで工業化が進展して、日本は先進国の仲間入り。個人所得水準も年々上昇、学生の就職難も解消、総じて物質的には「豊かな経済社会」を実現しました。平成時代に入ると、バブル経済の発生と崩壊により、会社の倒産や物価の急騰などで経済は大混乱。その後のリーマンショックを経て、現在は、GDP伸び率が非常に低い単純再生産の繰り返し(よって可処分所得は伸び悩み、生活は楽にならず、現在、国民一人あたりの国内総生産は世界で26位、OECD諸国の中で最低水準)、労働人口の減少による外国人労働者の急増、高齢化による社会保障費の増加などにより、周知のとおり、財政赤字は毎年、累増している。

大学の置かれている状況

 次に、わが国の大学が置かれている状況は非常に厳しい。一方では、出生率の低下に伴う18才人口の減少(1966年・昭和41年の最高の約250万人から、神大の創立100周年の2028年には約100万人、進学者数は50万人と大幅に減少)、他方では、規制緩和による大学設置数の増加(過去20年間で240校増、現在の私大数は600校を超える)により、学生の需給バランスは完全に崩れました。若者は今や選り好みしなければ、大学全入時代。偏差値の低い地方の私大は、現在、定員割れによる財政難で存続の危機・消滅に瀕している(今後10年間でおよそ100校の倒産が予想されています)。
 このような我が国の大学を取巻く厳しい状況のもと、母校の神大は、この50年間に、一体どのような足取りを辿ったのか。一言でいうと、それは拡大を続け“大規模大学”になったことだと思います(入学定員3,000人以上の大学をいい、現在、日本には23校ある)。ご承知のとおり、神大はいま、大学院9研究科、7学部22学科、10の研究所、キャンパスおよび校舎は六角橋の30棟、湘南ひらつかの14棟と各種の運動場、2年後には建設中の“みなとみらい21キャンパス、横浜線中山に「中・高の附属学校」。専任教員550人、非常勤講師1,050人、職員380人から成る一大総合大学であります。
 このような量的拡大に比し、教育・研究の質的側面はどうでしょうか。先生の研究論文の発表数が多い、卒業生は良質なミドル層を形成し、同窓生の会員数や創業社長が多く、在学生の文化・スポーツ面の活躍は著しく、法人の財務力も良好です。総じて社会からの神大教職員や学生に対する評価は高くて誇らしい。

同窓生の活力は大学の発展に依存

 周知のとおり、大学の同窓生の活力は、大学の発展に大きく依存します。したがって、宮陵会は、定款にも掲げられているように、これまでどおり、会員相互の親睦・協力のもと、我が母校・神大の発展に全面的に支援し続けて参る所存です。“Jindai grade up again!”
 なお、宮陵会の会員から御指摘を頂いている内部の諸課題については、今後、地域組織や本部の役員・諸先輩の皆さまと充分に協議しながら、解決に向け前進して参りたいと思っております。会員の皆さま、今後とも変らぬ御指導と御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます