お知らせ
2021.08.05
国際学生寮「栗田谷アカデメイア」にて「前学期SDGs PBLプログラム」の成果報告会がオンラインで開催されました
2021年7月17日(土)、本学国際学生寮「栗田谷アカデメイア」にて「前学期SDGs PBLプログラム」の成果報告会がオンラインで開催されました。このプログラムは、当寮のコンセプトである「神奈川大学ダイバーシティ宣言に基づき、SDGsを推進できる人材を育成する」ことを目的とし、思考やスキルを養成する座学と社会課題解決に取り組むPBLプログラムとで構成されています。2020年4月から学期ごとに開催され、今回が第3期となります。
前学期は、昨年度の取り組みを継続させつつ、先輩から後輩へ昨年度の取り組みを紹介する「座談会/SDGs体感フェス」や、SDGsの理解を更に深めるために「世界を舞台に活躍するゲスト講演(全2回)」「多様なメンバーで成果を出す“Team Building”講座」「SDGsの各goalに対し寮内の身近なところから取り組むPBL(全3回)」を実施しました。寮生からは、「世界で起こっていることを身近に感じることができた(講演にて)」「コロナ禍の中自分たちができることが何かを考えさせられた(講演にて)」「短時間で深く考えて、振り返りをして、次に活かす。刺激的で勉強になった(講座にて)」「その場で考えて決断をしていくという訓練が出来たので良かった(講座にて)」「いろんな人の意見を聞くことがとても大切であることを実感した(PBLにて)」「今回調査したことを後学期に繋げたい(PBLにて)」等の感想があがりました。
【各グループの主な取り組み内容】
≪goal2≫ | 「余った食材をシェアしよう」 | ||||||
「飢餓をゼロに」を達成するために自分たちができること。食品ロスをなくすこと、農作業を通して野菜を作ることをやってみる。無駄をなくすことへの取り組み。 | |||||||
≪goal3≫ | 「運動の習慣化・地域との共生」 | ||||||
寮内にて個人でできる運動から地域住民を巻き込んだスポーツ大会を計画。 | |||||||
≪goal4≫ | 「日本の教育レベル、見えない格差」 | ||||||
KU寺子屋(仮称)と題し、栗田谷アカデメイアにて学習支援・居場所づくりを計画。 | |||||||
≪goal5≫ | 「性のアポリアを解決する」 | ||||||
固定観念にとらわれずジェンダー問題にとりくむ。寮内での投票や寮室の空間の考え方からアプローチ。 | |||||||
≪goal8≫ | 「働き甲斐とは?休憩時間に着目!」 | ||||||
アルバイト先での体験から「休憩時間を豊かにすることが働き甲斐につながる」と考え、自分たちでできるサービスを検討。 | |||||||
≪goal11≫ | 「災害に備えよう」 | ||||||
寮内に分かりやすい避難経路図を掲示、自分たちで準備できる防災グッズセットを寮内に配置する。 | |||||||
≪goal12≫ | 「アカデメイア“シェアし隊”を発展!」 | ||||||
栗田谷アカデメイア内に図書館を。不要になった書物の再利用の仕組みづくり。寮内のコミュニケーションの機会にする。 |
【社会人ゲストからのフィードバック】
・学生の堀探りする力や「何がこの問題のカギとなっているのかを多角的に考える」点など、とても厚みのある内容で感心しました。固定観念がどのように作られているかの本質的な問いになっていて、学生の可能性を感じました。
・今の社会状況を観察することと、寮内という一定の範囲の中で文化をつくっていくことがとても貴重です。機会をたくさんつくって、どんどんぶつかっていき経験をつむことで社会に出たときに必ず役に立ちます。どんどん行動してください。楽しみです。
【ファシリテーターからのフィードバック】
学生寮という生活空間でもあり、コミュニティでもあり、学びの場でもあるという面白さを活かして、これからもどんどん行動して周囲を巻き込み、自分たちの手で生活環境を変化させていきましょう。小さな変化の積み重ねが社会全体の大きな変化へとつながる「うねり」になります。引き続き、大きな社会課題を解決するために、まずは自分たちの身近なところから実際に行動を起こして少しずつ確実に環境を良くしていきましょう。
ファシリテーター:MAPU株式会社 杉本匡章氏