「神奈川大学教育支援センター規程」では、本学におけるFDの定義を「本学の教育理念並びに各学部及び各研究科の教育目標に基づき、教員の自主的・自律的な日常的教育改善を実施する活動及びそれを支援するため、教員と職員とが協働し、本学学生の参画を得て、組織的な研修及び研究を実施する活動」としています。
「FD・学生支援推進委員会」では、教員一人ひとりの教育力向上にむけた自己研鑽を基本としながらも、各学部・研究科の組織的なFDへの取り組みを把握し、教育の質保証のための全学的なFD活動方針の策定を行っています。同委員会は毎月1回開催され、各学部・研究科におけるFD活動との連携を目指すとともに、全学的FD活動の実質的かつ組織的な新たな試みにも取り組んでいます。
「FD・学生支援推進委員会」と「学部FD委員会および大学院研究科FD委員会」との関係
学部FD委員会および大学院FD委員会(以下、学部等FD委員会という)は、FD関連活動の洗い出し・継続・活性化を図るとともに、「FD・学生支援推進委員会」と連携しながらFD活動を遂行しています。(下図参照)
神奈川大学のFDの取組みは大学の理念・目標を確認することから始まります。その理念・目標に基づいて、各学部・研究科における教育理念を再確認し、それぞれに適したFDを推進することが重要になります。全学FDを実質化させるための鍵は、各学部・研究科の個々の教員がFDの定義・目的等について全学の共通認識を持つことが必要だと考えられます。 「FD・学生支援推進委員会」は、本学におけるFDを担う全学的組織で各学部FD委員会委員長と各委員会から選出された委員により構成され、学長のもとに置かれています。「FD・学生支援推進委員会」では、全学的にFDを推進するために必要な制度・政策に関する事項を学部等FD委員会の具体的な取り組みに対応して審議・決定し、その決定事項は、その都度、学部等FD委員会にフィードバックされ、両委員会が連携してFDを実践的に推進しています。
活動内容
教育改善のための授業アンケート
2002年度から、学生による授業アンケートを全学的に隔年で実施しています。「全学的な組織的教育改善に向けて学生の授業に対する取り組みや捉え方を理解する資料を収集し、各々の教員及び組織に授業を改善する機会を提供すること」を目的として実施します。
2008年度 教育改革のための学生による授業アンケート 報告会
2008年度 教育改善のための学生による授業アンケート 結果報告書
2010年度 教育改革のための学生による授業アンケート 結果報告書
2012年度 教育改善のための学生による授業アンケート 結果報告書
2014年度 教育改善のための学生による授業アンケート 結果報告書
2016年度 教育改善のための学生による授業アンケート 結果報告書
遠隔授業に関する調査アンケート
2020年度:遠隔授業の有効性と課題に関する調査アンケート
新型コロナウイルス感染拡大防止のために実施した2020年度前学期の遠隔授業に対して、その有効性と課題を探るため、「遠隔授業の有効性と課題に関する調査アンケート」を2回実施しました。本アンケートはすべての学生と教員を対象とし、学生には授業の受講状況について、教員には担当授業の運営状況についてアンケート調査を行いました。回答者数については、第1回は学生3,900名、教員536名、第2回は学生1,825名、教員428名からの回答がありました。本アンケートの結果を受け、本学では今後の遠隔授業の実施方法の検討をはじめ、遠隔授業に関するFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動にも活用し、教育活動の改善に努めます。
第一回
「遠隔授業の有効性と課題に関する調査アンケート」学生向けアンケート集計結果
「遠隔授業の有効性と課題に関する調査アンケート」教員向けアンケート集計結果
第二回
「第2回 遠隔授業の有効性と課題に関する調査アンケート」学生向けアンケート集計結果
「第2回 遠隔授業の有効性と課題に関する調査アンケート」教員向けアンケート集計結果
2021年度:遠隔授業・ハイフレックス型授業に関する調査アンケート
2020年度に引き続き、遠隔授業に関する調査アンケートとして、2021年度のから新たに導入された「ハイフレックス型授業」の課題をはじめ、学内での面接(対面)授業や遠隔授業を受講する際の課題に焦点を当てた調査を実施しました。
第一回
「遠隔授業・ハイフレックス型授業に関する調査アンケート」学生向けアンケート集計結果
「遠隔授業・ハイフレックス型授業に関する調査アンケート」教員向けアンケート集計結果
学生参画による実践的FD研修会

「FYS(ファースト・イヤー・セミナー)」や「大教室」での授業実践報告会等を開催しています。学生の参画を得てパネルディスカッションを行い、授業改善の課題や問題点について全学的に踏み込んだ情報交換の場を提供しています。
[2021年度]
- 2021.12.04 第7回ヨコハマFDフォーラム「大学における教養教育を、今一度、考える」開催のお知らせ
- 2021.12.01 2021年度第2回FD研修会
- 2021.11.15 2021年度 TA・SA対象の研修会を開催しました
- 2021.09.29 2021年度第1回(第3回新任教員対象)FD研修会
- 2021.10.21 2021年度 TA・SA対象の研修会 開催のお知らせ
[2020年度]
- 2021.03.18 2020年度 第3回FD研修会「オンデマンド授業とハイフレックス型授業を理解する」開催のお知らせ
- 2021.01.27 IR・FD研修会「神奈川大学のグランドデザインを考える ―2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)を踏まえて―」開催のお知らせ
- 2020.11.16 第6回ヨコハマFDフォーラム「―横浜4大学におけるオンライン授業の実施状況・課題・展望 ―」開催のお知らせ
- 2020.11.16 2020年度 第2回FD研修会「遠隔授業の有効性と課題を考える ―後学期アンケートと実践報告を中心に― 」開催のお知らせ
- 2020.09.02 2020年度 第1回FD研修会「遠隔授業の有効性と課題を考える ―前学期アンケート結果を踏まえて― 」開催のお知らせ
[2019年度]
- 2019.01.30 第1回(新任教員第3回)FD研修会 障がい学生支援 開催のお知らせ
[2018年度]
- 2018.11.19 第4回ヨコハマFDフォーラム「アクティブ・ラーニングは大学教育をどう変えたか?」開催のお知らせ
- 2018.06.07 2018年度 第1回FD研修会「著作権法改正が大学教育に与える影響」開催のお知らせ
[2017年度]
- 2017.12.04 自己点検・評価全学委員会/FD・学生支援推進委員会による講演会が開催されました
- 2017.11.07 第3回ヨコハマFDフォーラム「学生調査の現状と課題-学生の声を基に調査結果の活用について考える-」開催のお知らせ
[2016年度]
- 2017.02.01 ヨコハマFDフォーラム’17「大人数授業が変われば大学が変わる―学生・教員・職員の3者で考える―」の開催のお知らせ
- 2017.01.19 英語による授業実施のためのFD研修会を開催しました
- 2016.11.29 2016年度第1回神奈川大学FD研修会「地域連携による体験学習―企業・団体での実習を通して社会課題を学び、実践力を磨く―」を開催しました
[2015年度]
- 2016.02.09 2015年度 第1回 神奈川大学FD研修会「アクティブ・ラーニングとしての反転授業-個人技に頼らぬ効果的な授業デザイン-」を開催しました
- 2016.02.26 ヨコハマFDフォーラム’16「学生の学びのモチベーションを高める大学教育―学びのやる気スイッチの入るとき―」を開催しました
[2014年度]
- 2015.01.14 2014年度神奈川大学第2回FD研修会報告「学修に困難を抱える学生の教育を考える」―発達障がい・精神障がい等の学生の支援体制の実態をもとに―
- 2014.10.08 2014年度第1回FD研修会「大学教育の再構築―学生を成長させる大学へ―」開催のお知らせ
[2013年度]
- 2014.01.16 2013年度神奈川大学第2回FD研修会報告「学生の自律的・主体的な学びを促す授業実践~学習ポートフォリオ,PBL、グループワーク~」
- 2013.11.18 2013年度 第1回FD研修会報告「初年次教育を考える―キャリア教育とFYS―」
[2011年度]
- 2012.01.17 FD研修会 「大教室での授業実践報告~多様化した学生に対する効果的な授業の創造」
- 2011.11.02 FD研修会 「FYSの授業実践報告~教員・SA・学生による授業の創造」
[2010年度]
- 2010.07.16 FD研修会 「2010年度新入生の傾向報告と入学前教育課題」
[2009年度]
- 2009.12.18 FDワークショップ 「アサーショントレーニング」
- 2009.11.06 FD研修会 工学部FD委員会との共催「FDの現状と課題」
- 2009.06.29 FD研修会 「FDの組織的な取り組みとその展望」
TA(ティーチングアシスタント)
この制度は、本学大学院生をTAとして採用し、学部及び大学院の講義、実験、実習、演習等の教育的補助業務に従事させることにより、学部及び大学院の教育の充実並びに本学大学院生の教育・研究能力の発展に資することを目的としています。
SA(ステューデントアシスタント)
この取り組みは、本学学部生をSAとして採用し、学部の講義、実験、実習、演習等の教育的補助業務に従事させることにより、教員と学生の橋渡しを行い、学びへの意識を高める役割を担い授業改善を行います。また、SA自身に対しては、主体的に学ぶ姿勢や責任感、大学への帰属意識を身に付けさせることを目的としています。