イベント
2025.11.06
2025年度 第2回工学研究科講演会
| 主催 |
工学研究科 |
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| 日時 |
2025年12月1日(月)17:10~18:50 |
| 場所 |
横浜キャンパス3号館206講堂 |
| 講演者 |
谷森 達 教授(北里大学 未来工学部) 専門:高エネルギー物理学、宇宙線物理学
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| 演題 |
講演題目:ガンマ線完全可視化技術によるオープンな原子力利用
概要:宇宙の元素の起源を明らかにする核ガンマ線天文学の最大の問題点はガンマ線を光学望遠鏡のように全単射撮像が出来なかった点にある。我々はガンマ線と電子の散乱の完全測定が可能な電子飛跡検出型コンプトンカメラ(ETCC)を開発し、その問題を解決して、銀河からの核ガンマ線の直接撮像に成功した。また技術を福島の除染地域に投入し、世界で始めてCsの定量的汚染分布やスカイシャインの可視化に成功した。2019年から現在まで福島第一原発内部で放射線線量の3次元分布計測にも成功した。今までのガンマ線イメージング法は疑似的であり原子力のような法令による数値制限があり定量性が必要な分野への応用はできなかったが、ETCCによりそれが可能となり、福島第一原発廃炉事業での利用、さらには広く原子力施設への画像モニタリング導入へと進み始めている。このように今まで非公開が原則であった原子力がガンマ線可視化技術によりオープンなシステムにわかる可能性が出てきた。 |
| お申込み |
不要 |
| 実施形態 |
対面 |
| お問い合わせ |
日比野欣也 (工学研究科 応用物理学領域) hibino_AT_kanagawa-u.ac.jp (送信時は_AT_は@に置き換えて下さい) |