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2022.10.14

U23レスリング世界選手権直前・新倉選手にインタビュー

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【みなとみらいマスコミ研究会:取材班】笹崎真生、鈴江美咲

レスリングは 1896 年に開催された第 1 回近代オリンピックで実施された 8 競技のひとつで「人類最古の格闘技」とも呼ばれる。「フリースタイル」と「グレコローマン」の 2 種目に分かれ、女子はフリースタイルのみである。フリースタイルの魅力は全身を駆使した素早い技や攻防、タックルで相手を倒してフォール(両肩をマットに付ける)することを目指す​パワフルかつスピーディーな展開だ。

今回は、U23 世界選手権(スペイン)を目前にした神奈川大学レスリング部新倉すみれ選手にインタビューを行った。

 

 新倉 すみれ(にいくら すみれ) 

神奈川大学人間科学部 2 年

安部学院高等学校出身

2022 年ジュニアクイーンカップ(U20) 1 位

2022 年アジア(シニア)選手権 2 位

2022 年全日本選抜選手権(女子) 2 位

2022 年 U20 世界選手権 3 位

——「今年の自身の戦績を振り返ってみていかがですか。」

コロナ禍が落ち着いてきて、試合数は以前に比べて増えたんですけど、振り返ると国際大会や全日本選手権の決勝など大事な試合で勝ちきれず、2位3位に収まってしまうことが多かったです。終盤までリードしていても残り数秒のところで逆転されちゃうんです。試合中の優位を守りきれないところが改善点だと感じました。

試合中に得意技を出して、ポイントをとることはできているので、そこは良かったかなと思います。

——「神奈川大学(レスリング部)に入学して良かったことと、成長したことを教えてください。」

全国から実力のある選手が集まってきているので、練習しがいがあります。私が入部する前には重量級の女子選手は在籍していないことを分かったうえで入部したんですけど、重量級の階級で闘う私にとっては、力の強い男子と多く練習できるので力をつけるのに良かったと思います。男子選手と普段やっているので女子選手には力負けしません(笑)。 女子選手と練習する際は怪我をさせてしまうため、男子は本気で力勝負をしないようコーチに言われていて、女子選手との練習を避ける選手が多いんですが、私のチームメイトは全然そんなことなくて、お願いしたら力加減を調整して練習パートナーを引き受けてくれます。お互いの信頼関係が築けているのかな。本当に神奈川大学レスリング部に入って良かったです。

——「高校から本格的にレスリングに取り組んだということですが、レスリングの強豪校に進学することに不安はなかったですか?」

ありましたね、不安。結構レスリングって幼い頃から始めている人が多いので、歴が浅い自分でも大丈夫なのかなって。私は中学2年生くらいから母の勧めで地元のクラブチームに 所属していたんですけど、そこの女性コーチの縁で高校に出稽古に伺ったことがあり、その時、指導者の先生や先輩がすごく丁寧に、ほぼ初心者の私に教えてくださったので『大丈夫、ここならやっていける』と思って高校進学を決めました。実際入学したら厳しかったですけど(笑)。でも、そこでの経験や食トレは今も活きてると思います。

——「食トレでは、どういったことをするんですか?」

高校の時は月に一度、金・土・日曜日を使って校内合宿というのをやっていて、そこでは毎食一人ご飯1合とお肉 200 グラム、納豆と卵と牛乳…みたいなセットがあったので、朝からそれを食べて、すぐ練習をするっていうことをしていました。食べてすぐに動くっていうのは結構しんどいんですけど、体を作るのにはすごく良い効果が出たと思います。

最近は美味しく手軽にたんぱく質を摂ることができるので嬉しいです。練習終わり、家に帰る間に軽食としてよく食べています。ココア味のプロテインバー美味しいですよね。

——「好きな食べ物はありますか?」

甘いものが好きですね、具体的にはパンケーキとかかな。『Eggs 'n Things』のクリームがすごいたくさん載ったパンケーキが好きです。一人で完食できちゃいます(笑)。パンケーキ以外にもサイドメニューのポテトとかエッグベネディクトとかも美味しいのでオススメです。

——「寮ではなく実家から通っているとのことですが、大変じゃないですか?」

大変です。練習は午後練が 19 時 50 分までなので、そこから帰ると結構遅くなっちゃいます。でも寮だと自炊しなきゃいけないので、やっぱり通いがいいですね。お母さんの作るシーフードカレーが一番好きです。

最近は同じく通いの後輩と、今一番欲しい物は『どこでもドア』だよねという話をよくしています(笑)

——「2022 年世界選手権(セルビア)に出場選手のサポートとして帯同したことでの気づきはありますか。」

選手としてではなく、選手のサポートで行かせていただきましたが、すごくいい刺激をもらえました。『来年こそは私も一緒に出たい!』という気持ちが一段と強くなりましたね。その時は足首を怪我していたので練習相手も出来なかったんですけど、ビデオ撮影だ ったり、荷物を運んだり裏方のサポートに徹していました。あと、選手の髪の編み込み係をやっていました。編み込みはコーンロウとも言いますが、髪の毛を編み込む事で掴まれにくくする、視界を髪の毛が遮らないようにという2つの効果があります。私が編み込みをしているところを見た外国人選手にまで「(編み込みを)やってほしい」とお願いされたりなんかもして、編み込みで人気が出ました(笑)。

——「今後の目標や夢はなんですか。」

まずは目先の U 23 世界選手権での優勝、大学レスリングで力を発揮することを考えています。神奈川大学のレスリング部は雰囲気がとても良いので、今は楽しくてレスリングをやっています。将来としては、私の出身クラブチームだったり、どこかで指導者になることを視野に入れています。

——「U23 世界選手権(スペイン)に向けての意気込みをお願いします。」

U20 世界選手権の時は試合の 2 週間前くらいに足首を怪我してしまって、事前の調整が満足にできない状態で 3 位になってしまったんですけど、今は足首もよくなってきて調子も戻ってきたので私の力は出せるかなと思います。シニアの大会と前回の U20 世界選手権での優勝者も出場するので対戦できたらな、と楽しみにしています。

 

新倉選手は、10 月 17 日からスペイン・ポンテべドラで開催される U 23 世界選手権でどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。今後の活躍に注目したい。