神奈川大学評論 第59号 目次

  1. 評論の言葉
    絶望の生み出す希望に寄り添って:阿部 浩己
  2. 巻頭エッセイ
    翻訳家の近視眼について:野崎 歓
    特集・グローバル化とナショナル・アイデンティティ—未来のために
  3. 対談
    • グローバル化とナショナリズムをめぐって:藤原 帰一、大澤 真幸
    • ナショナルなものとグローバリゼーション研究の課題:伊豫谷 登士翁
    • ヨーロッパにおけるナショナル・アイデンティティの現在:高橋 進
    • 普遍主義の歴史的症状—『ナショナリズムの由来』をめぐって:山下 範久
    • ローカルからみたグローバル—移民と外資をどう受入れるか:後藤 仁
    • 在日社会とアイデンティティ—歴史と未来:柳 赫 秀
    • ナショナリズムに抗する「郷土」—柳田国男の郷土教育批判を手がかりに:武田 俊輔
    • パキスタン、ブット元首相暗殺と不安定の回廊:内藤 正典
    • グローバル化とインド—アイデンティティの政治の高まりと転換:中里 成章
    • なぜ、ヨガは人を殺すことができたのか?:熊倉 敬聡
    • 村上龍・井上ひさし・大江健三郎における反ナショナル・アイデンティティ —構想された「もう一つの国=ユートピア」:黒古 一夫

  4. ウォーキング:岡島 弘子
  5. 研究の周辺
    EU—統合の新たな挑戦—改革条約批准なるか—:石井 伸一
  6. 書評
    • 鎌田慧『ひとり起つ—私の会った反骨の人—』:河合 修
    • 奥村皓一『グローバル資本主義と巨大企業合併』:清水 嘉治
    • 尹慧瑛『暴力と和解のあいだ—北アイルランド紛争を生きる人びと—』:的場 昭弘
    • 復本一郎『俳句の発見 正岡子規とその時代』:宮坂 静生
    • 石井陽一『民営化で誰が得をするのか—国際比較で考える 』:田中 則仁
    • ラリー・シーデントップ『トクヴィル』:中田 豊
  7. 論文
    戦後断絶期の中国観1946—1952(3):田畑 光永
  8. 論壇時評
    日本・アジア史の新たな接点を求めて—グローバル化とテロの時代のなかで:永野 善子
  9. 経済時評
    経済を読む(2)「パーリア・カピタリスムスの再現か」:鈴木 芳徳
  10. コラム
    • 正岡子規 人生のことば 第14回:復本 一郎
    • 日々是川柳的 第4回 「幻想」:新垣 紀子
  11. 歴史の証言
    • 古文書の語る時代と社会(55)
      震災後配給された「布団材料」仕立の担い手—神奈川県の事例から:磯貝 奈津子
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    • 第60号予告
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    • 編集後記:豊嶋 久道、石崎 亜里、後藤 仁