- 評論の言葉 備忘:木山英雄
特集・アジア 記憶から未来へ
- 評論
- 座談会 アジア 記憶から未来へ:野田正彰、石坂浩一、大里浩秋
- 国際理解のための歴史—過去と現在—:テッサ・モーリス=鈴木、保苅 実 訳
- 記憶におけるアジア:孫 歌
- 東アジア論—韓国からみたアジア—:白永瑞、文珍瑛 訳
- 日本の東アジア論—脱植民地主義の課題—:尹 健次
- 戦争をめぐる二つの記憶—日本と中国—:砂山幸雄
- 「女性国際戦犯法廷」の歴史的意義—戦時性暴力不処罰の文化を変えるために—:松井やより
- 希望を身体化する—韓国のミュージアムにみる植民地の記憶と現代美術—:千野香織
- 「歴史教科書」と歴史観—日中戦争の読み直しをめぐって—:孫安石
- グランド・ゼロから「ヒロシマ・ナガサキ」へ、そして:現在黒古一夫
- 詩 ハルビン郊外三十キロ:高良留美子
- 神奈川大学名誉博士学位受諾演説
- 朝鮮半島と二一世紀型日韓関係:朴在圭
- 特別インタビュー 人類史的転換期のなかの歴史学と日本社会(下):網野善彦、聞き手 小熊英二
- 研究の周辺
- 幕末・明治初期に外国人が発行した邦字新聞(三)ブラックの『日新真事誌』:秋山勇造
- 実践民俗学事始—幸福の民俗誌—:佐野賢治
- 随想
- ハンセン病、そして在日:国本 衛
- 記憶の風化と記憶への冒涜:彦坂 諦
- 反戦川柳作家鶴彬にふれて:深井一郎
- 砂礫の記憶:渡部良三
- 書評
- 岩田みゆき著『幕末の情報と社会変革』:宮地正人
- 本多健吉著『世界経済システムと南北関係』:清水嘉治
- 桜井邦朋著『生命はどこからきたか—宇宙物理学からの視点』:鳥居祥二
- 伊坂青司著『市民のための生命倫理—生命操作の現在』:横山輝雄
- 西和夫編著『大工道具から世界が見える—建築・民俗・歴史そして文化』:鋤柄俊夫
- 馬場當著『豆腐屋の女房』:柴田千晶
- J・L・ナンシー著 西谷修訳『侵入者』:伊坂青司
- 江種満子・井上理恵編『20世紀のベストセラーを読み解く—女性・読者・社会の一〇〇年』:石田仁志
- 内田芳明著『ヴェーバー歴史の意味をめぐる闘争』:萩原富夫
- 評論
- 日本の国際化と東アジア世界:岡嶋千幸
- 拡張された国家とヨーロッパ統合(下)
—国家性の変容に対して市民社会概念は役立ち得るか否かという問題への点描的な考察—
:アレックス・デミロヴィッチ、古賀 暹 訳
- インタビュー 草の根から見た日米関係の戦後五〇年(9)
アカデミー賞受賞の日系監督と杉原千畝—映画「パール・ハーバー」とハリウッドの人種的偏見—:クリス・タシマ、聞き手 佐藤孝治
- 忘れられたマルクス研究家への墓標(8)
日本人とマルクス・エンゲルス全集との関係
高野岩三郎(一八七一—一九四九)櫛田民蔵(一八八五—一九三四)と大原社会問題研究所:的場昭弘
- 論壇時評
記憶からポストコロニアルへ—「知の植民地」状況を超えるために—:永野善子
- 歴史の証言
- 二つの円形系図:小林公子
- 日本への伝播(2):高橋 則雄
- 執筆者紹介
- 第40号予告
- 編集後記:齋藤靖夫、林悦子、後藤仁