- 評論の言葉 倒叙法——「現在」を解読する歴史の窓:石積 勝
特集・歴史と歴史観—九〇年代日本社会の現在
- 評論
- 対談 九〇年代日本社会と歴史観—歴史学と民俗学:網野善彦、赤坂憲雄
- 歴史観と民俗学:宮田 登
- 司馬文学と歴史学—『峠』を中心に(上)—:中村政則
- 歴史観と「慰安婦」問題、そして国民国家—上野千鶴子「記憶の政治学」を検討する—:上杉 聰
- 通州事件の謎—戦争の歴史と事実—:山中 恒
- 家永教科書裁判と歴史の事実:常石敬一
- 「従軍慰安婦」問題の歴史と事実:川田文子
- 歴史の終焉、そして再生:山本幸司
- 学校教育と教科書問題—「墨塗り」の思想について—:岡村遼司
- 家庭科教科書問題と家族の多様化朴:木佳緒留
- 詩 売市の女:福井桂子
- 研究の周辺
三遊亭円朝とモーパッサン:秋山勇造
- 随想
- 朝鮮人「慰安婦」を生み出した背景としての植民地期の教育問題:金富子
- 中国体験二つから:日野範之
- いま最も怖い話—沖縄戦の教訓—:宮城晴美
- 「あの風景」をめぐって—「女の子」をつくる学校・社会—:入江直子
- 書評
- 『高島善哉著作集』:山中隆次
- 川田文子著『インドネシアの「慰安婦」』:山崎ひろみ
- 川元祥一著『開港慰安婦と被差別部落』:三宅義子
- 鈴木裕子著『戦争責任とジェンダー—「自由主義史観」と日本軍「慰安婦」問題—』:河上婦志子
- 関曠野著『歴史の学び方について—「近現代史論争」の混迷を超える—』:松本祝武
- 桜井邦朋著『科学の発見はいかになされてきたか』:宇佐見義之
- 川田昇著『イギリス親権法史—救貧法政策の展開を軸にして—』:森田 明
- 清水誠著『法と法律家をめぐる思索』:名和田是彦
- 廣田律子著『鬼の来た道』:福満正博
- ジェフリー・S・アイリッシュ著『アイランド・ライフ—海を渡って魚師になる— 甑 島日記—』:高桑史子
- スタール婦人著、佐藤夏生訳『コリンナ——美しきイタリアの物語』:鳥越輝昭
- 伊坂青司他編著『シェリングとドイツ・ロマン主義』:伊東多佳子
- 鈴木隆著『ライフワーク発見法』:真下俊夫
- 評論
グローバリゼーションと国際化:石井伸一
- インタビュー 草の根から見た日米関係の戦後五〇年(3)
日系人収容所体験者の戦後五〇年—「広島」と日系人収容所体験の狭間で—:永田敏夫、聞き手 佐藤孝治
- フランスの家族と社会(3)
離婚という現実:丸山 茂
- 忘れられたマルクス研究家への墓標(2)
処刑されたマルクス・エンゲルス研究所所長リャザノフ(一八七〇—一九三八):的場昭弘
- 論壇時評
日本は本当にダメか:橘川俊忠
- 歴史の証言
- 欄外の森有礼:中野 実
- パリ・コミューンと墓地:高橋則雄
- 歴史の証言
- 知識人ナショナリズムの心理と生理間宮陽介
- 第29号予告
- 執筆者紹介
- 編集後記:丹野勲、澤木武美、萩原金美