神奈川大学評論 第28号 目次

  1. 評論の言葉 倒叙法——「現在」を解読する歴史の窓:石積 勝
    特集・歴史と歴史観—九〇年代日本社会の現在
  2. 評論
    • 対談 九〇年代日本社会と歴史観—歴史学と民俗学:網野善彦、赤坂憲雄
    • 歴史観と民俗学:宮田 登
    • 司馬文学と歴史学—『峠』を中心に(上)—:中村政則
    • 歴史観と「慰安婦」問題、そして国民国家—上野千鶴子「記憶の政治学」を検討する—:上杉 聰
    • 通州事件の謎—戦争の歴史と事実—:山中 恒
    • 家永教科書裁判と歴史の事実:常石敬一
    • 「従軍慰安婦」問題の歴史と事実:川田文子
    • 歴史の終焉、そして再生:山本幸司
    • 学校教育と教科書問題—「墨塗り」の思想について—:岡村遼司
    • 家庭科教科書問題と家族の多様化朴:木佳緒留
    • 詩 売市の女:福井桂子
  3. 研究の周辺
    三遊亭円朝とモーパッサン:秋山勇造
  4. 随想
    • 朝鮮人「慰安婦」を生み出した背景としての植民地期の教育問題:金富子
    • 中国体験二つから:日野範之
    • いま最も怖い話—沖縄戦の教訓—:宮城晴美
    • 「あの風景」をめぐって—「女の子」をつくる学校・社会—:入江直子
  5. 書評
    • 『高島善哉著作集』:山中隆次
    • 川田文子著『インドネシアの「慰安婦」』:山崎ひろみ
    • 川元祥一著『開港慰安婦と被差別部落』:三宅義子
    • 鈴木裕子著『戦争責任とジェンダー—「自由主義史観」と日本軍「慰安婦」問題—』:河上婦志子
    • 関曠野著『歴史の学び方について—「近現代史論争」の混迷を超える—』:松本祝武
    • 桜井邦朋著『科学の発見はいかになされてきたか』:宇佐見義之
    • 川田昇著『イギリス親権法史—救貧法政策の展開を軸にして—』:森田 明
    • 清水誠著『法と法律家をめぐる思索』:名和田是彦
    • 廣田律子著『鬼の来た道』:福満正博
    • ジェフリー・S・アイリッシュ著『アイランド・ライフ—海を渡って魚師になる— 甑 島日記—』:高桑史子
    • スタール婦人著、佐藤夏生訳『コリンナ——美しきイタリアの物語』:鳥越輝昭
    • 伊坂青司他編著『シェリングとドイツ・ロマン主義』:伊東多佳子
    • 鈴木隆著『ライフワーク発見法』:真下俊夫
  6. 評論
    グローバリゼーションと国際化:石井伸一
  7. インタビュー 草の根から見た日米関係の戦後五〇年(3)
    日系人収容所体験者の戦後五〇年—「広島」と日系人収容所体験の狭間で—:永田敏夫、聞き手 佐藤孝治
  8. フランスの家族と社会(3)
    離婚という現実:丸山 茂
  9. 忘れられたマルクス研究家への墓標(2)
    処刑されたマルクス・エンゲルス研究所所長リャザノフ(一八七〇—一九三八):的場昭弘
  10. 論壇時評
    日本は本当にダメか:橘川俊忠
  11. 歴史の証言
    • 欄外の森有礼:中野 実
    • パリ・コミューンと墓地:高橋則雄
  12. 歴史の証言
    • 知識人ナショナリズムの心理と生理間宮陽介
    • 第29号予告
    • 執筆者紹介
    • 編集後記:丹野勲、澤木武美、萩原金美