神奈川大学評論 第105号 目次

  1. 建築逍遥
    次代の「公共建築」のはじまり 府領公民館:曽我部 昌史
  2. エッセイ
    永山則夫の短い旅路:鎌田 慧
  3. 特集=移動

  4. 対談
    寅さんと旅:山田 洋次/アーサー・ビナード
  5. 特集評論
    • 進化から見た人類の移動:篠田 謙一
    • 本との出会い:末盛 千枝子
    • 軽やかに移動する人びと:大川 真由子
    • 日本の近代文学を彷徨う放浪者たち――定住を知らないインテルメッツォの生活:ブルナ・ルカーシュ
    • 聖なる愚か者――まじめなクラウンの話:高野 呂音
    • アフガニスタン人に生まれて:久在 土師フセイン
    • 村崎修二との猿まわしの旅:上島 敏昭

  6. 愛おしい廃墟――台湾九二一地震教育園区:龍 秀美
  7. 講演記録
    循環する言葉とものと文化――江戸時代の人はどのように都市と文化を創っていたか:田中 優子
  8. 特別寄稿
    新出・不折の「張月樵」論と子規:復本 一郎
  9. 論壇時評
    グローバルサウスというプリズム:阿部 利洋
  10. 美術時評
    細見美術館の成り立ちと古今にわたる試み:岡野 智子
  11. 音楽時評
    分かち合うための音楽――集い、歌い、語り、笑うことの先に:水口 良樹
  12. 舞台時評
    プーク人形劇場――建設までの経緯と絵入り年代記:竹内 とよ子
  13. 科学時評
    外在化する私、断片化する私――第四次AIブームとメタバース時代を迎えて:秋吉 政徳
  14. 世界から/世界へ
    「アフロボリビア語」は成立するのか?――ボリビアの複数の言語政策に関する一考察:梅崎 かほり
  15. 研究の周辺
    ガウディ以降のサグラダ・ファミリア聖堂:鳥居 徳敏
  16. 書評
    • 林重男・井上祐子著『原爆写真を追う――東方社カメラマン林重男とヒロシマ・ナガサキ』:小松 健一
    • 谷口絹枝著『佐多稲子 〈階級〉・〈性〉・〈戦争〉』:岡野 幸江
    • 大森淳郎・NHK放送文化研究所著『ラジオと戦争――放送人たちの「報国」』:永田 浩三
    • 酒井聡平著『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』:栗原 俊雄
    • 辻野弥生著『福田村事件――関東大震災・知られざる悲劇』:北原 糸子
    • 杉原達著『越境する民――近代大阪の朝鮮人史』:伊地知 紀子
    • 恩田侑布子著『星を見る人――日本語、どん底からの反転』:末木 文美士
    • 稲泉連著『サーカスの子』:西田 敬一
    • 阿部万里江著『ちんどん屋の響き――音が生み出す空間と社会的つながり』:大田 美佐子
    • 宮田浩介編著『世界に学ぶ自転車都市のつくりかた――人と暮らしが中心のまちとみちのデザイン』:上野 正也
    • 山本通著『チョコレートのイギリス史――企業フィランソロピーの源流』:小関 隆
  17. 編集者のおぼえ書き
    ふたたび荒野を歩き始めた編集者:村山 恒夫
  18. コラム
    「正岡子規 人生のことば」第五十九回:復本 一郎
  19. 歴史の証言
    古文書の語る時代と社会(99)華麗なる東京尚家の食事情:加藤 里織
  20. 図書館のみかた
    知られざる魅惑の図書館:荏原 直子
  • 第106号予告
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  • 執筆者紹介
  • 表紙(写真)・新田 樹・ロシア本土に出航する連絡船
    戦後この港から多くの日本人が引き揚げていった ホルムスク(旧真岡) 2012年(写真集『Sakhalin』より)