Suzuki Yukiko

鈴木 幸子 准教授

2023年度所属
国際日本学部
国際文化交流学科
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専門分野

コンテントベース・インストラクションとコンテントとしての観光英語を組み合わせたアプローチ、および国際観光論、訪日外国人観光研究、観光空間における言語景観

キーワード

Profile

出身地/東京都
家族構成/夫(PLUS犬がいたらなぁ)
趣味/テニス、コンサートやオペラ、歌舞伎を見に行くこと(高いのでたまにしか行けませんが)
子供の頃の夢/幼稚園の先生
尊敬する人/人生を丁寧に生きている人。自分も大切にし、人も大切にする、そんな人を尊敬します
愛読書/白州正子の随筆が好きです
好きな映画/“Goodbye Mr.Chips”(ピーター・オトゥール主演)
好きな音楽/クラシック音楽、特にチェロの曲が好きです
好きなTV番組/NHK「ダーウィンが来た!」、「プロフェッショナル」
好きな食べ物/和食。盛り付けの美しさとバラエティに富んだ味に魅了されています
好きな国/日本、オーストラリア
休日の過ごし方/仕事をしていることが多いですが、時間ができると、鎌倉を散策したり、ガーデニングをします

観光の接触場面をシミュレーションし、訓練を重ねることで、相手のことを思いやる力を育む

言語を単に語学として学ぶのではなく、他の学問分野の学習を通じて言語の運用力を発達させることを目指す学習法を「コンテント・ベースド・ラーニング」といいます。私が担当している「English for the Tourism Industry」は、この理論に基づき、観光の接触場面における実践的な英語を学びながら、それに付随する観光実務の知識を習得できるように設計されています。履修生たちは、学習の総仕上げとして、観光客誘致を目的とした魅力的なツアーをデザインし、英語でのプレゼンテーションに取り組みます。テーマは世界遺産で、興味のある世界遺産について綿密な調査を行い、グループ内で互いにコミュニケーションをとりながら切磋琢磨し、効果的なプロモーションを行うためにはどうすればよいか考えます。結果、毎回素晴らしいプレゼンテーションを楽しませてくれます。この課題の目的のひとつは、観光客誘致のためには何か必要か、相手が何を欲しているか、自分とは異なる文化圏の人々の目線に立って考えることです。

私は20年以上海外で生活しました。主にオーストラリアで学び、日本語教育に従事しました。最初は考え方の違いや振る舞い方に戸惑っていましたが、多民族国家で、年齢的にも人種的にも多種多様な人々と交流することで、意見の違いや立場の違いを理解する力を身につけられたし、何より自分の生まれた国を外から見ることで、自分の属する文化について客観的に見ることができるようになりました。私が留学した時代と違って、ネットワーク技術が高度に発展した現代では世界で発信される情報を瞬時に手に入れることができます。バーチャルな世界で海外旅行を楽しむこともできます。でも、実際にその場に自分を置き、自分の目で見、触れる体験は、コンピュータ画面で同じように感じることはできません。できれば、感受性の高い大学生のうちに短期でも長期でも海外生活をしてみることをお勧めします。

日本に帰ってきて、全国通訳案内士として仕事をしていたときは、さまざまな文化背景を持つ外国人をご案内しました。 英語圏の方、漢字文化圏の方、イスラム世界の方もいらっしゃいました。文化背景の異なる人々がどのような感じ方をするか、それによってどのような行動を起こすか、いつも考えていました。それまでに育んできた問題解決力のおかげだと思いますが、ご案内した外国人の方々とはメールのやりとりをしたり、その国を訪問したときには泊めていただいたり、と深い関係性を築くことができました。これが「おもてなし」の神髄なのではないでしょうか。

英語のcommunity (社会)は、communicationと同じ語源を持つ言葉です。それは社会を構築する条件のひとつに、意見の伝達、すなわち思いを伝えることがあるからだと思います。外国語力だけを向上させても、社会文化対応力や相手の立場に思いをはせる力がなければ、コミュニケーションは成立しません。ボーダーレス化した現代社会で生きるためには、伝えるべきことを伝えられる力を身につけることが大切です。学生の皆さんには、大学の授業に主体性を持って参加し、多様な背景を持つ人々とコミュニケーションをとり、考える力を培っていってほしいと願っています。

鈴木幸子ゼミナール

ゼミナールでは、「観光と言語景観」について研究しています。言語景観とは、社会言語学者であるR. Landry &R.Y. Bourhis(1997)が「特定の領域あるいは地域の公共的・商業的表示における言語の可視性と顕著性」と定義しました。つまり、公共空間に掲げられている看板、道路標識などからその地域の特徴を探ったり、少数言語表示がある場合にその背景が何であるか考察したり、外国語表示を使っての言語教育の方法を考えたりする研究です。たとえば、ゼミ生たちは、方言の違いによる観光客誘致の影響や、パンフレットの「地域らしさ」、看板表記の地域差、多言語化と言語景観などについて考えたりします。お互いに意見交換をし、助け合いながら、研究を進めています。文献調査の他、フィールドワークに出かけては写真を撮りまくり、集めた情報を精査し、文献に現れる理論から仮説を立て検証していきます。言語に関心のある方には、やりがいのあるゼミナールだと思います。

Photos

  • 83年から90年まで、オーストラリアで日本語を教えていた時代に作った高校生用の教科書とワークブック。これらの教科書を作ったことがきっかけで、カナダに招聘されて日本語教育カリキュラムを作る仕事なども手掛けてきた

  • 南半球と北半球が反対にレイアウトされた地図は、オーストラリアの高校生が作成したもの。発想の転換が素晴らしい。下段の「NO LONGER DOWN UNDER」が効いている。(“DOWN UNDER”は(英・米から見て)「地球の裏側」という意味で、オーストラリアを指す言葉)

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

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