お知らせ

2023.08.04

人にも地球にも優しい思いやりキャンパス「みなとみらいキャンパス」

  • LINEでシェア
  • Xでポスト
  • Facebookでシェア

グローバル企業や商業施設、ホテル、国際会議場、美術館などが立ち並び、国際都市・横浜を象徴するみなとみらい地区に、2021年4月に開設したみなとみらいキャンパス。グローバル系3学部、約5000人の学生が通うキャンパスは、一般の方も利用可能なカフェやレストラン、ラボ、社会人の学び直し需要もあり、開設以来、多くの賑わいを創出しています。

今回、みなとみらいキャンパスを利用する学生が、建物の管理等を執り行う統括部統括管理課の職員から話を聞く機会があり、広報課も同行しました。建設前の構想段階の話から新しい都市型・未来型キャンパスとして、SDGsやダイバーシティ、グローバルなどの観点を取り入れたキャンパス作りの話題まで、普段利用している学生も知らない情報もあり、一部ですが神大の秘密をご紹介させていただきます。

 

グローバルやダイバーシティの考え方をいかに実装させていくか

新藤 琉斗(しんどう りゅうと)さん
新藤 琉斗(しんどう りゅうと)さん

職  員:キャンパス内で、グローバルやダイバーシティについて考える機会はありますか?

 

山口さん:今年に入ってから、留学生の方が増えたように思います。それから車椅子で授業を受けている方も見かけます。

 

職  員:確かにそうですね。ちなみに、ほとんどの教室は車椅子の方が開けやすいようにスライド式ドアになっています。また、教壇にスロープを設置している教室もあるんですよ。

 

新藤さん:僕はメディテーションルームを初めて見ました。他の施設で見かけたことは無いかもしれません。

 

職  員:そうですね。キャンパス開設にあたり、グローバルやダイバーシティの考え方をいかに実装させていくかがテーマでした。他にもエコやSDGs視点も取り入れています。

 

新藤さん:窓の外側に採光を良くするための工夫なのか、何か取り付けられていますよね?

陽射抑制と眺望を両立したアルミパイプルーバー
陽射抑制と眺望を両立したアルミパイプルーバー

 

職  員:良く見てますね!あれはアルミパイプルーバーと言って、太陽光が直接建物にあたらないよう日焼けから防いでくれます。夏場だと空調を目いっぱい効かせなくても良いという効果があります。簾(すだれ)と同じ用途ですね。ちなみに電力に関しては「アクアdeパワーかながわ」という電力の地産地消と二酸化炭素を排出しない水力発電を使用しているため、電力のゼロカーボンを達成しています。

 

新藤さん:それは凄い!もっと訴求しても良いんじゃないでしょうか!?

知らなかった!勿体ない!学生に知って欲しい情報

山口 安麻音(やまぐち あまね)さん
山口 安麻音(やまぐち あまね)さん

職  員:今皆さんが座っている椅子ですが、これも再生プラスチックを使用したリサイクル製品なんですよ。

 

新藤さん:そうなんですか?見えないです。デザインもカッコいい。

 

職  員:しかも素材のプラスチック、鉄を簡単に分離できるので、処分しやすく、再資源化しやすいですね。このような製品を積極的に導入しています。また、こっそりキャンパスの裏側で地道に頑張っているのが生ごみ処理機。学食から出た食べ残しなどを微生物が半日程で分解してくれます。食品ロスの啓発につながれば良いなと思います。

 

新藤さん:学生にも知って欲しいですね。

 

職  員:人前に置くものではないと思うので悩ましいですが、仕組みを知って欲しいというのは良いと思います。知ってもらうにはどういう方法が良いんでしょうか?

 

山口さん:やっぱりSNSだと思います。

 

生ごみ処理機。食べ残しを微生物が半日程で水に変える
生ごみ処理機。食べ残しを微生物が半日程で水に変える

 

職  員: それから、今では当たり前になっているシェアリングエコノミーは学生だけでなく、一般の方からも人気です。傘のシェアリングサービス「アイカサ」も導入していますが、サービス立ち上げから神奈川大学OBが活躍されているのをご存じですか?

 

山口さん:知らなったです!大学入学前から良く使っていました。

 

学生の意見を反映したキャンパス作り

学生の声で実現した天然芝の共用エリア
学生の声で実現した天然芝の共用エリア

山口さん:ビル型キャンパスですが、緑が多い気がします。

 

職  員:良いところに気づいていただきました。構想時、学生にヒアリングして、実際に生かしたアイデアもあるんです。留学生が「公園のように開けた屋外スペースが欲しい!大学と言えば芝生。天然芝の芝生に寝そべりたい」という意見があり、7階テラスに天然芝の広場を作りました。

 

新藤さん:芝生でゴロゴロするシーンは、海外ドラマに出てきますね。

 

山口さん:テラスでたまにご飯食べたりします。天然芝だとは知りませんでした。

 

職  員:他にも日本文化体験やリラックスできる場として、畳を用意したり、留学生と一緒に各国の料理が作れるキッチン(アクティブキッチンは現在準備中)など、学生の意見を取り入れました。横浜キャンパスには横浜キャンパスの良さ、みなとみらいキャンパスにはみなとみらいキャンパスの良さがたくさんあります。大切なことは学生の皆さんに使っていただくことです。ハード面は整えてあるので、実際そこで過ごす学生の皆さんがどう過ごすかが一番重要だと思います。

最後に

新藤さん:普段通っているキャンパスなのに知らないことばかりでした。学生だったり、使う人のことをすごく良く考えてくれていることを実感しました。友達にも教えたいと思います。

 

山口さん:SDGsの達成を考慮しているのかもしれませんが、キャンパスは学生たちのニーズだったり、学生のことを考えて作られているんだなと思いました。今後はキャンパスをもっと有意義に使いたい思いました。

 

多言語サイン、オールジェンダートイレなど他にも沢山訴求ポイントがある、みなとみらいキャンパス。コンセプトである国際・日本の融合した未来「創造・交流」キャンパスは同時に都市型・未来型キャンパスのスタンダードモデルになるのではないかと思います。

関連リンク