お知らせ

2021.02.10

工学部 電気電子情報工学科 干場 功太郎 助教が、国際レスキューシステム研究機構の「第16回竸基弘賞技術業績賞」を受賞しました。

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竸基弘(きそいもとひろ)賞は、レスキューロボット・レスキューシステムの研究開発において顕著な業績を挙げた原則40歳未満の若手研究者・技術者へ贈呈されるものです。年1回、「竸基弘賞学術業績賞」「竸基弘賞技術業績賞」の2賞に対し、公募にて推薦を募り、それぞれ1名ずつが選出されます。

研究内容

テーマ「ドローン聴覚を用いた音による被災者探索に関する研究」

災害地などでの人命救助活動においては、生存率を高めるために迅速な探索・救助が求められます。近年では、上空から迅速に探索を行うため、ドローンが用いられることがありますが、主にカメラによる探査手法が用いられています。しかし、夜間には探索活動ができず、また瓦礫などに埋もれて映像には映らない被災者も発見することができません。そこで、声などといった人由来の音情報に着目し、映像に頼らず、音により被災者を探査する手法を開発しました。本手法は、ドローンに複数のマイクロホンを搭載し、音の発生源を探査することで上空から迅速に被災者の場所を特定する画期的な手法です。ドローンの自己ノイズに影響されない高精度な音源探査手法の提案に加え、リアルタイム性の追求や出動までの準備時間の短縮といった実用化に向けた様々な課題を解決することで、夜間、もしくは被災者が瓦礫に埋もれている場合でも上空からその場所を特定可能な実用的な技術を開発することができました。

受賞コメント

このような名誉ある賞をいただき、大変光栄に感じております。今回、「ロボット聴覚」という分野での研究で受賞しましたが、これを期にロボット聴覚の研究がより注目され、さらに発展させていければと思っております。また、本研究を進めるにあたり、ご協力いただいた以下の方々に感謝いたします。

中臺 一博 特任教授(東京工業大学/ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン)

公文 誠 准教授(熊本大学)

奥乃 博 名誉教授(京都大学/早稲田大学)

野田 龍介 助教(京都大学)

土屋 健伸 教授(神奈川大学)

 

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