お知らせ
2025.07.03
横浜市消防局総務部消防団課の職員より、ご講演をいただきました。
7月3日に実施された「自治体実務特修Ⅰ」において、横浜市消防局総務部消防団課の本村友希消防監及び芦垣慶一郎消防司令より「自治会・町内会と藤沢市」というテーマでご講演をいただきました。
消防職員は、常勤の地方公務員として、災害がない時は消防署で待機しながら事務処理や訓練をしていますが、消防団員は、本業が別にある非常勤特別職の地方公務員で、火災や大規模災害発生時に自宅や職場から現場に駆けつけて災害活動を行い、緊急時以外でも、地域の防災訓練や応急手当の普及指導等においても活躍する地域防災のリーダーです。
消防団員は市内に在住、在勤、在学している18歳以上の方であれば、基本的に誰でもなることができるもので、市内には約8000名の方が在籍しています。
全国的に女性消防団員や学生団員数は増加してきているものの、消防団員の総数は減少傾向にあり、また、平均年齢も高くなってきている傾向にあります。
災害が多様化・大規模化してくる中で、地域に密着した消防団には、従来の消化・救助活動に加え、避難誘導や避難所運営支援活動等、多様な活躍が求められています。さらに、人口減少・高齢化に伴い、要支援者が増加する一方で、地域防災の担い手の減少に伴い、消防団員数の確保が必要となっています。
横浜市では、若年層・子育て世代を中心に地域で活躍する人すべての方々を対象に消防団員の募集を行い、成人式や出初式、市内で活躍するプロスポーツチームとのコラボ、地域イベントでの防災普及啓発等において消防団のPRをしているとのことでした。
今回のご講演を踏まえ、受講生は、現代社会において都市部の消防団員が活躍するために求められる組織づくりについて検討する課題に取り組んでいます。
「自治体実務特修」では県内自治体において実務に携わる方々と共に、学部の専門科目で学んだ内容を活かしつつ、地域における課題への対応を考えていきます。