お知らせ
2025.07.01
藤沢市市民自治部市民自治課の職員より、ご講演をいただきました。
7月1日に実施された「自治体実務特修Ⅲ」において、藤沢市市民自治部市民自治課主査の浅野孝次氏及び松浦瞳氏より「自治会・町内会と藤沢市」というテーマでご講演をいただきました。
東京へのアクセスの良さと温暖な気候、緑の豊かさ、といった恵まれた環境に支えられ、住宅・産業・自然環境等のバランスの良いまちとして発展してきた藤沢市は、県内で政令市に次ぐ人口を抱え、江の島を代表とする観光としてとして年間2000万人を超える観光客数を誇り、他方で多くの大学や企業が立地する都市でもあります。
市内において、安全で心地よく、楽しい生活の場を作るための活動を行う任意の団体である自治会・町内会は、地域の身近な課題を解決するための活動の基盤であり、住民同士の支え合いや助け合い、地域で人と人のつながりをつくるとともに、行政と協働する重要な組織であって、所管課はその活動を支援する業務を担っています。
このように地域を支える重要な団体ですが、近年は加入率が大幅に減少しており、特に20・30代の多くが加入していないことが影響しているようです。その理由としては、そもそも加入のきっかけがないこと、そして加入によるメリットが感じられないとの意識が根底にあるとのことでした。
藤沢市は、自治会・町内会が日々の地域での活動や災害発生時における役割の重要性から、①市からの依頼内容や支援内容の見直し、電子回覧板普及事業等による負担軽減策、②加入の動機となる新たなコンテンツの創造等による魅力アップの試み、そして③加入メリットの周知や加入機械を逃さないつなぐ体制づくり等による周知啓発に努めているとのことでした。
さらに、藤沢市総務部職員課の菅井氏より、横須賀市役所で働くことの魅力についてもお伺いしました。
今回のご講演を踏まえ、受講生は、SNS等でつながりを作れるいま、自治会・町内会の必要性、そのイメージを変えるための方策、そして大学生が連携することより相互にメリットを生み出す方法について検討する課題に取り組んでいます。
「自治体実務特修」では県内自治体において実務に携わる方々と共に、学部の専門科目で学んだ内容を活かしつつ、地域における課題への対応を考えていきます。