お知らせ

2025.07.17

小田原の「食」をテーマにした食育体験プログラムを実施

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活動の概要

~全学の学生20名、地域と連携した実践的な学びの機会に~

共通教養科目「体験型研修(自然の分野)」は、履修する学生たちが、小田原市の農園や漁港で行う地域資源を活かした食育の体験学習です。「食」を通じて、自然の恵みを知り、農業や漁業の現実を学び、現場のプロフェッショナルとの出会いと体験から、地域課題の解決を思考する知識と実践の循環を意図しています。

本授業「食育わくわく体験」は、2023年から始動して3年目となります。豊かな自然が育んだ小田原の特産品「下中たまねぎ」「早川漁港のアジ」「下曽我の梅」など「食」をテーマにしており、収穫期に合わせて、農業や漁業の生産者や行政・企業のプロフェッショナルから、食のリアルな現場を学ぶことができる教育プログラムとなっています。

活動の様子

【小田原市の協力(2025年度)】⼩⽥原市の全面協力にてプログラム実現

2025年度は、事前学習を大学で行った上で、3回の現場体験がありました。
第1回目(5月17日)は、下中地区の小澤園芸にて「下中たまねぎ」の収穫作業のほか、ビニールハウスにてキュウリやトマトの農作業のお手伝いを行いました。イノシシやシカなど、収穫間近の作物が荒らされる獣害被害等の課題を伺うこともできました。
第2回目(5月31日)は、早川の「漁港の駅 TOTOCO小田原」の調理室にて、相模湾で釣れた「アジ」の調理実習を行いました。ヤオマサ㈱の鮮魚トレーナーからアジの三枚おろしの職人技のご指導を賜りました。また、経済部⽔産海浜課の課長より、「若者のさかな離れ」解消に向け、地魚のおいしさを広く発信する「小田原の魚ブランド化」を学びました。
第3回目(6月15日)は、下曽我地区の梅農家にて「梅」の収穫体験を行いました。梅の里センターにて、有限会社ジョイファーム小田原の代表等による「梅ダージリンティー」と「ジップロックで作る梅干し」の調理実践など、梅の加工法について修得しました。

以上、本授業は2023年度より毎年プログラム改善を重ねてきました。担当教員は、植物学専門の中川理絵先生(化学生命学部)、生涯教育学専門の齊藤ゆか先生(人間科学部)、ワークキャンプ専門の磯田浩司先生(人間科学部、非、2024年度まで担当)による分野横断型の共同授業となります。また、小田原の地域コーディネートは、同市教育委員の益田麻衣子氏が一手に担っています。
小田原市行政をはじめ、農業従事者及び企業等の地域のゲストティーチャーの全面的な協力にて、「食」をテーマとする体験型研修のプログラムを実現できました。これからも形を変えながら、小田原の地域資源の魅力発信につながるプログラム開発を発展的に展開していきたいと思います。

5月17日(土)
農家:小澤明人氏、由佳氏(小澤園芸)、佐藤光一氏(下中地区)

5月31日(土)
企業:内藤圭⼀氏(ヤオマサ㈱鮮⿂トレーナー)
行政:内⽥充俊氏(⼩⽥原市経済部⽔産海浜課課長)

6月15日(日)
企業:鳥居 啓宣氏(㈲ジョイファーム小田原代表)、 大須真希氏(同社総務部長)
農家:長谷川壮也氏(下曽我地区)