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2018.06.21

中国語学科主催・連続上映会「映画から見た中華文化圏と東南アジア」開催のお知らせ

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このたび、中国語学科主催の連続上映会を下記の通り開催します。

政治的理由から海外亡命を強いられた強いられた人々の祖国への想い、異郷の地で暮らす孤独、自国の歴史からタブーとして消されてしまった人々。シンガポール・マレーシア華人(中華系)の監督による3本の作品を通し、東南アジアという視点から中華文化圏のもう一つの一面に焦点を当てたいと思います。

参加無料、予約不要でどなたでも参加いただけます。興味のある方はぜひご参加ください。

中国語学科主催・連続上映会「映画から見た中華文化圏と東南アジア」

【第1回】6月18日開催

1960~70年代の政治弾圧によってシンガポールから海外への亡命を強いられた人々。華人系シンガポール人のタン・ピンピン監督が、今もタイ、マレーシア、英国に留まる亡命者たちが語る故国への想いを聞き取ったドキュメンタリー作品。

第10回ドバイ国際映画祭アジア・アフリカ ・ドキュメンタリー映画部門最優秀監督賞

作品上映後、本作の日本語字幕を担当した盛田茂氏(立教大学アジア地域研究所)による解説が行われます。

日時

2018年6月18日(月)13:30~15:10

会場

横浜キャンパス3号館305講堂

プログラム

「シンガポールへ、愛をこめて(To Singapore, With Love/ 星国恋)」
タン・ピンピン(Tan Pin Pin/陈彬彬)監督、2013年
シンガポール映画、70分、英語・中国語(日本語字幕付き)

解説:盛田 茂 氏(立教大学アジア地域研究所)

備考

参加無料、予約不要

【第2回】6月25日開催

マレーシア出身で台湾を拠点に活躍するラウ・ケクフアット(廖克発)の短編映画「妮雅的門(Nia's Door)」を上映します。異国での孤独な労働と故郷の家族の板ばさみによる苦しむ、あるフィリピン人家事労働者の女性の一日を描いた短編。(2015年釜山国際映画祭最優秀短編映画賞受賞、2016年台北映画賞最優秀短編ノミネート)

作品上映後、「マレーシア華人と映画」と題して映画監督のリム・カーワイ 氏による講演を行います。

日時

6月25日(月) 13:30~15:10

会場

横浜キャンパス3号館408教室

プログラム

「妮雅的門 (Nia's Door)」
ラウ・ケクフアット(廖克發 / LAU Kek-Huat)監督、2015年
台湾映画、25分、中国語・タガログ語(日本語字幕なし、中国語・英語字幕付き)

 

【講演会】
マレーシア華人と映画/リム・カーワイ(林家威 / Lim Kahwai) 氏

プロフィール:映画監督。1973年生まれ。マレーシアのクアラルンプール出身。代表作『マジック&ロス』、『新世界の夜明け』、『恋するミナミ』、近作に『どこでもない、ここしかない』。

備考

参加無料、予約不要

【第3回】6月28日開催

マレーシア出身で台湾を拠点に活躍するラウ・ケクフアット監督(廖克発)のドキュメンタリー映画を上映します。
作品上映後、村井寛志教授(神奈川大学外国語学部)による解説が行われます。

【作品概要】
一族の中で語ることが避けられてきた祖父。祖父がかつてマラヤ共産党に参加し、反政府ゲリラとして政府軍に射殺されたことを知った監督は、祖父の行動を理解するため、中国、香港、タイに暮らす元マラヤ共産党員たちの下へと取材の旅に出る。彼/彼女らの語りを通して、現在のマレーシアの公式な歴史からは抹消された、多民族国家としてのマレーシアの現代史のもう一つの一面が浮かび上がってくる。(2018年台北ドキュメンタリー映画祭・華語ドキュメンタリー部門最優秀賞・同台湾コンペティション部門優秀賞)

日時

2018年6月28日(木)10:50~12:30

会場

横浜キャンパス20号館204号室

プログラム

「不即不離―マラヤ共産党員だった祖父の思い出―(不即不離/Absent Without Leave)」

ラウ・ケクフアット(廖克發 / LAU Kek-Huat)監督、2016年
台湾映画、84分、中国語・一部福州語・マレー語(日本語字幕あり)

※本作品の日本語字幕は混声アジア映画研究会によって作成されたもので、今回の上映に際しても同会の協力を得ております。

備考

参加無料、予約不要