奨学生からの感謝の言葉
皆さまからお寄せいただきましたご厚志は、奨学金として学生のさまざまな支援のために活用させていただいています。
こちらでは、2023年度に採用された奨学生からの感謝の言葉をご紹介いたします。(募金事業だより第14号より抜粋)
米田吉盛教育奨学金募金
給費生
この度は、米田吉盛教育奨学金に寄付を賜りまして誠にありがとうございます。
私は、給費生として工学部建築学科で学んでいます。もともと住宅などの建物に興味があり、中学生の時に将来は大学で建築を学びたいと思うようになりました。しかし私は母子家庭で育ち、金銭的な余裕がなかったため、大学の学費を支払うことは困難でした。そのため、経済的な負担が少なくなるように奨学金制度のある大学を探す中で神奈川大学の給費生制度の存在を知り、自分の希望する建築学科を受験することに決めました。そして一生懸命に勉強した結果、給費生として合格を果たすことができ、神奈川大学に入学しました。現在は給費生の奨学金を利用して学費を納めており、経済的な不安を感じることなく学業に励むことができています。
現在私は四年生になり、卒業制作に向けて研究を行っています。扱うテーマは、高度経済成長期に建設され、近年老朽化しつつある団地が多く建ち並ぶ地域を対象に、ライフスタイルの多様化や人口減少を踏まえたこれからの住まいや街のあり方を提案することです。これまでに大学の講義で学んできた知識を活かし、4年間の集大成として取り組んでおります。
今後は一級建築士の資格を取得し、戸建住宅や集合住宅などを主に設計する設計事務所を自分で立ち上げたいという目標を持っています。「住宅」は私たちが生活する上で最も身近で欠かすことができない建築であると私は考えています。だからこそ、魅力的な空間をもち、居心地良く感じられる住宅を多くの人々のために設計する建築家になりたいと思います。この目標を叶えるため、大学において得ている学びや様々な経験を大いに活かして、着実に努力を重ねてまいります。
最後になりますが、支援して下さっている皆様への感謝の気持ちを日々忘れずに、そして給費生という名に恥じぬよう自覚をもって大学生活を送りたいと思います。
工学部建築学科四年
大学院給費生
このたびは、米田吉盛教育奨学金にご支援を賜り、誠にありがとうございます。この奨学金のおかげで、私は博士後期課程において研究に専念することができるようになりました。心より感謝申し上げます。
博士後期課程では不正会計検知モデルの構築をテーマに研究を進めております。この研究ではデータサイエンスの知見を応用した不正会計検知モデルの構築研究を進めており、研究を通して日本における会計監査の質を向上させることで、社会に貢献することを目指しています。しかしながら、最新研究のレビューや財務データの収集・分析、また学外に向けた研究報告など多くの時間と費用がかかるため、博士後期課程への進学に際し学費や生活費の確保が大きな課題であると考えておりました。そのため、米田吉盛教育奨学金「大学院給費生」の存在は私にとって大きな助けとなり、学業に集中する環境が整い、研究活動をより一層推進することができております。現在は国内・国外の学会での研究報告や会計・人工知能分野のワークショップに積極的に参加し、様々な研究領域の研究者と交流を深めることができ、最新の知見や技術を学ぶことができております。
将来の目標は日本の監査の質を向上させることのできる研究者になることです。そのためには、博士後期課程在学中に、海外学会誌への投稿と採録を目標にさらに研究を進め、そして、監査の質を向上させるべく、研究成果を継続的に報告し、日本の会計監査に寄与できるよう努めたいと考えております。
最後になりますが、米田吉盛教育奨学金の支援者の皆様には、改めて心より感謝申し上げます。皆様の温かいご支援により、目標に向かって一歩一歩進むことができています。この恩を忘れず、社会に貢献できる研究者となるべく、今後も努力を続けてまいります。
工学研究科工学専攻
博士後期課程二年
修学支援奨学金
この度は、修学支援奨学金奨学生に採用していただき、誠にありがとうございました。
本奨学制度の申請をいたしました背景は、昨今の経済不況もありますが、家庭の経済状況の悪化です。母は病気の治療中であり、就労が困難であることに加え治療費も継続的にかかっており、また、父は一昨年より、定年退職及び同勤務先における再雇用契約による年収の低下により家計が逼迫し、貯金等々を切り崩しながらも赤字であります。私がアルバイトをしても家計の補助には不足であり、尚且つ大学での勉学に専念できないこともあり、本奨学金制度を申請させていただきました。
私は一年次では新入生・地方出身学生支援奨学金を、二年次では本奨学金を受け取っております。支援していただいた奨学金は、生活費の補助、履修している法律系科目の学術書の購入費や、公務員養成プログラムの受講料に充てております。アルバイトに時間を割かれることなく学業に集中して取り組めており、感謝の言葉もございません。
私は民事訴訟法ゼミに所属しており,ただ法律の知識を問うのではなく、その立法趣旨や解釈、そして今後の法律のあり方についても考える機会があり、それを同じゼミに所属している学生と検討していくことができています。このように法律の奥深さの一端を垣間見る経験を多く積み重ねることができ、公務員の他にも大学卒業後の進路について改めて考える機会にもなり、これも奨学金による支援があってこそのものであると心より感じております。
来年度より、公務員試験が始まり、国税局や労働基準監督署など、人の暮らしと法律が密接に関わる職業を目指し勉強を続けております。また、働きながらの司法試験予備試験及び司法試験合格によるスキルアップ等を目標に据え、大学で学んだ法学を社会人になっても向き合い続け学習を続けようと考えています。多様な人々の共同体としての現代社会において、労働や税などは不可欠の概念であり、それらと向き合うことは自分自身の社会の理解と、そうした社会制度を利用する人々への貢献に必要なものだと捉えています。これらの法知識を大学で学び、私見を持った上で今後のキャリアに活かせるよう、死力を尽くして勉学に励みます。
最後になりましたが、現在私が学業に専念し、大学での充実した環境で修学できているのは、皆々様の寄付のおかげでございます。これからも皆々様のご期待に添えるよう尽力いたします。改めまして、修学支援奨学金奨学生に採用していただき、ありがとうございました。
法学部法律学科三年
新入生・地方出身学生支援奨学金
この度は、奨学金の支援をしてくださり本当にありがとうございました。
私は、将来に大きな目標があり神奈川大学に入学しました。しかし、入学後に家庭の経済状況が悪化し、予定通りの大学生活を送ることが困難になってしまいました。金銭的な事情で、挑戦することを諦めなければならない状況があり、絶望していました。しかし、その時に奨学金の支援制度を知り、支援していただくことになりました。これからも大学生活を送ることができるということにとても安心し、嬉しかったです。
目標に対して挑戦し続ける環境が整っているということは当たり前ではないため、助けていただいた分、より一層目標に対する熱意が湧いてきました。私は、将来起業をしたいと考えています。それを視野に入れた上で大学の授業や資格取得に向けて勉強をしています。このいただいたチャンスをしっかりと活かし、将来の夢を実現できるように、感謝の気持ちを忘れずに頑張りたいと思います。
また、奨学金の支援をしていただいたおかげで、部活動も続けることができるようになりました。金銭面で悩んでいた際に、負担を減らすために部活動を辞めることを考えていました。小学校時代から続けている競技をここで辞めなければならないと考えることが本当に苦しかったです。しかし、奨学金制度のおかげでこれからも続けるチャンスをいただけたので、この四年間で後悔のないように全力で日々の練習に励んでいきたいと思います。
これから、将来の夢を実現できるように精進するとともに、困っている学生を助けることができるような人材になりたいと思っています。
私たち学生に挑戦するチャンスをくださり、本当にありがとうございました。
人間科学部人間科学科二年
激励奨学寄付金
この度は、激励奨学金への寄付を賜りまして、誠にありがとうございます。奨学生を代表いたしまして、深く感謝申し上げます。
奨学金を申請するに至った経緯は保証人である両親の経済的負担の軽減が目的でした。両親へ恩返しする方法は数多くあります。しかし、まだ扶養されている立場であるため学費全額を自身で支払うことは現実的ではなかったこと、学生の本分は勉学であり、アルバイトではないため、学業で良い成績を収め、その成績を利用した本奨学金を申請することにしました。
奨学金の活用方法につきましては、学費である授業料と、資格取得への試験料に使用させていただきました。資格は、自分の価値を客観的に証明するための手段だと考えております。しかし、受験料はアルバイトの一日の給料分と気軽に受験はできません。そこで奨学金にて補填させていただきました。必ず、宅地建物取引士の試験に合格したいと思います。
次に、大学生活の目標について書かせていただきます。このお礼の言葉を執筆しているのが、大学四年の七月であり、残りの学生生活も半年と数ヶ月であります。部活動のOBや内定先の先輩社員には、大学生でしかできないこと、具体的には長期間を要する活動などで時間を有意義に使うことを勧められています。そこで私は、先ほど挙げた資格取得への勉強をすることと興味がある分野の勉強をしたいと考えております。具体的には、共通教養科目で勉強した「民俗学」です。民俗学には先人たちの知恵が結集されており、今でも使えるライフハックがありました。民俗資料館へ足を運び、学びを深めたいと考えております。
最後に、法学部生としての目標を述べます。私は、人に教えることが苦手です。そのため、法学部での学びは自分自身の中で留めてしまっています。四年生になった今、後輩もたくさんおり後輩へ教えることができてこそ法律を理解できていると考えます。また、社会人でも必要なスキルだと思います。そのため、まずは法学部で学んだことを後輩へ教えられるようになりたいと考えます。
法学部法律学科四年
この度は、激励奨学金奨学生としてご支援いただき、誠にありがとうございました。
今回、私が奨学金の申請に至った理由は、家庭の経済負担を少しでも減らしたいと考えたからです。将来は、数学の良さや面白さを多くの人に伝え、教科の勉強に苦手意識を持つ人を減らしたいという想いから、子どもの学校生活のサポートができる数学の教員になりたいと思い、神奈川大学に進学しました。しかし、昨年父が病気を患ってしまい、現在は休養のため休職をしています。そのため、家計の収入が著しく減少してしまい、母一人の収入では、私の学費や生活費を賄うのは困難な状況がありました。また、私のアルバイトの収入でも全て負担することはできず、こちらの奨学金を申請させていただきました。受給させていただいた奨学金は、主に学費や教科書代、教員免許取得のための費用に充てており、夢を叶える為に日々勉強に励むことができ、大変感謝しております。
現在私は、確率・統計学のゼミナールに所属しています。ゼミでは教職課程で学んできた現代的な教育問題と確率・統計を組み合わせ、現代の社会環境における教育のあり方を数学的な視点から分析・研究をしています。また、先日、母校の高等学校での教育実習を終え、生徒と信頼関係を築くことの難しさや、生徒の目線からの授業づくりなどを学ぶことができました。これからも、神奈川大学での授業や研究、教育実習などでの学びを通じ、数学科という教科について理解を深めていきたいです。そして、卒業後は一教師として単なる知識と教科の伝達だけでなく、子どもの人格の形成を支援し、絶えず研究と修養に励んでいきたいと思っています。皆様の支援によって充実した大学生活を送ることができたことを忘れずに、これからも自らの資質向上に努め、社会に貢献していけるよう努力いたします。
最後になりましたが、ご支援をくださった全ての方々に心よりお礼申し上げます。
理学部数理・物理学科四年
まずは、この度の奨学金支援に対し、心より感謝申し上げます。貴重なご支援を頂いたことで、自身の学業に専念することができ、将来の夢に一歩近づくことができました。皆様のご厚意に報いるべく、これからの大学生活を精一杯努力して参ります。
私は大学に入学してから、自身の学問的な目標を達成するために多くの費用が必要であることを痛感しました。特に、授業料や教材費が大きな負担となっていました。そのため、経済的な支援を受けることで、学業に集中し、さらなる成長を遂げるために奨学金を申請しました。頂いた奨学金は、主に授業料の支払いに充てています。これにより、アルバイトの時間を減らし、学業に専念することが可能となりました。また、TOEICや他の資格取得のための費用にも活用しています。これらの資格は、将来のキャリアにおいて重要な役割を果たすと考えており、積極的に挑戦しています。
大学では機械工学を専攻し、その中でも特に宇宙分野での研究を行っております。機械工学の基礎をしっかりと学びながら、航空宇宙技術に関する高度な知識を習得することを目指しています。具体的には、ロケットエンジンの設計開発や燃焼実験、さらに材料や燃焼の特性などについて研究を行っています。
今後の学生生活においては、さらに学業に力を入れ、専門知識を深めると共に、国際的な視野を広げるために留学にも挑戦したいと考えています。将来的には、自分の会社を立ち上げて、持続可能な発展を推進するための航空宇宙分野の発展に携わりたいと思っています。そのために、大学での学びを深めるだけでなく、ビジネスの基礎知識や起業に関するスキルも積極的に習得していく予定です。さらに、インターンシップや企業訪問を通じて、実際のビジネス環境を体験し、経営者としての視点を養っていきます。
支援者の皆様のご期待に沿えるよう、これからも努力を続け、社会に貢献できる人材となるべく精進して参ります。重ねて感謝申し上げます。
工学部機械工学科四年
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