Go Harumi

呉 春美 特任教授

所属
経済学部
現代ビジネス学科
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専門分野

異文化理解、地域研究、英語教育

キーワード

Profile

子供の頃の夢/心理学者
尊敬する人/ガブリエラ・ミストラル(チリの教育者・哲学者)
愛読書/『ルーミー詩集』(13世紀トルコ詩人)、星野道夫『アラスカの光と風』と写真集
休日の過ごし方/ジョギング、自転車で代官山など街巡り
好きな映画/「戦場のピアニスト」「ジュリア」
好きな音楽/クラシック、ジャズ、スティング
好きな国/南アフリカ、アラスカ(アメリカ合衆国)、インド、もちろん日本

学生自らが学び、考え、行動する。そしてその言動に責任をもつ。 そのきっかけになりたいと思っています。

右手に語学力、左手に自分の専門をもとう

長年通訳者・翻訳者として、さまざまな企業の貿易・ビジネスの現場に携わってきました。通訳の仕事は、情報や想いを伝えあうことですが、時には交錯する文化の“交通整理係”でもあります。また翻訳経験はビジネス文書、広告、医薬品関係、契約書など多岐に渡ります。そのような現場での経験を取り入れた授業に取り組んでいます。
「国際ビジネスコミュニケーション」では、言語心理学、広告、女性の社会進出などのさまざまなテーマを取り上げ、グローバリゼーションと文化への理解を深めます。「経済専修英語」では外資系または日本の企業研究、「貿易コミュニケーション」では貿易の流れと戦略、トラブル対応などについて学びます。
どのコースも英文テキストを教材にして、レポート作成、発表、ディスカッションを行います。またYouTubeやTED(Technology Entertainment Design)を積極的に活用したり、ゲストスピーカーを招き現場のお話を伺う機会を設けるようにしています。 英語そのものを学ぶことと英語を通して学ぶものがあります。このふたつのアプローチがあれば、学ぶことはますます面白くなってきます。

人間の尊厳(dignity)を基盤とした経済・社会活動ってなんだろう

私が取り組んできている研究は「英語教授法」と「グローバリゼーションと文化」ですが、最近アメリカのポートランドやドイツのフライブルクのような元気な地方都市に興味を持ち始めました。
これらの都市に共通しているのは、市民活動を中心にした地方自治体、州、国の行政、法律、企業が一体となって、自然エネルギー政策や交通整備などに取り組んだまちづくりです。ドイツの地域によってはEUのユーロとは別に地域貨幣を導入して、経済の活性化を図っている地域もあります。
あくまで物質的な社会インフラなどの充実や経済の発展は目的ではなく、人々が幸福であるための手段であるという考え方です。環境、エネルギー、安全な水と食料の確保、人権など多くの問題が山積しているような時代だからこそ、私たちが本当に求めているものは何か、そのためにどのような社会づくりが必要なのかが問われているのではないでしょうか。
日本でもまちの活性化に取り組んでいる地域もありますが、その一方過疎化が進み、シャッター街と化したまちが少なくありません。文化や歴史などの社会的背景は異なりますが、海外のまちづくりが参考になるのではないかと思います。

大学で学んだことは、社会に出てからの土台に。何を学んだかよりも、どのように学んだかが重要

大学は、社会人としての土台をつくるところです。私自身イギリスの大学で宗教哲学を学びましたが、そこで学んだことや経験したことは、後の人生の基盤になりました。本を読み、小論文を書き、発表、議論の繰り返しでした。特に期末試験では、3~5問ほどの質問を3時間以内で、自分のもつ知識や考えを用紙に論述しなければなりませんでした。“真っ白の紙に何を書けるか”が問われます。最初は辛くて仕方ありませんでしたが、そのうち面白くなってきました。実はそのような学び方が、社会人になって、たとえばマーケティングや企画書作成、プレゼンテーションに通じています。
神奈川大学は美しいキャンパスだけでなく、“心臓部”である図書館には、横浜キャンパス・湘南ひらつかキャンパスを合わせて127万冊という蔵書数があります。また直接ネィティブ・スピーカーの教員から英語を学べるイングリッシュラウンジ、インターネットで勉強できるe-Learning、きめ細かいスタディサポート体制など、学生たちが学ぶには最適の環境が用意されています。学生の皆さんに、このような環境でおおいに学んでほしいと願っています。

Photos

  • アラスカでカヤックをしていました。クジラのブリーチング(ジャンプ)などを傍で見ることができます。キャンプをしながら移動するのですが、ある日海岸で食事をしていると突然熊の親子連れが現れました。即逃げましたが、その後戻ると生々しい爪痕のあるこのコッフェルが残っていました

  • 私の父は台湾からの留学生で、これは当時の台湾人留学生と蒋介石の集合写真です。父は学際的な研究を目指していました。その後実業界に転向しましたが、その父の初志を引き継ぎたくて研究室に飾っています

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