Komura Ayuko

小村 亜唯子 特別助教

所属
工学部
経営工学科
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専門分野

管理会計、マネジメントコントロール

キーワード

Profile

出身地/埼玉県
子供の頃の夢/覚えていません。ミステリー小説を読んで、探偵や刑事など頭を使う職業に憧れていた時期もあったと思います
尊敬する人/夏目漱石,寺田寅彦
愛読書/「思い出す事など」「硝子戸の中」「寺田寅彦随筆集(第1巻)」
趣味/読書(特に近代日本文学が好きですが,最近はSF作家のニール・スティーヴンスンの著作が面白かったです)
休日の過ごし方/愛猫と一緒に過ごしています
好きな映画/「アポロ13」「真珠の耳飾りの少女」
好きな音楽/ここ数年はChouchouさんの音楽が好きです

コスト管理だけでなくマーケティングにも役立てる、 実務に生かせる「管理会計」のあり方を探っています。

高校時代に簿記2級を取得。基礎が身についたことは私の財産。

私は普通科の高校に通いましたが会計に興味があり、高校在学中に独学で日商簿記検定3級と2級を取得し、大学2年次に1級を取得しました。会計制度は変化していくため、資格を取得した後も勉強を続ける必要がありますが、検定を取得することで簿記の考え方の基礎が身についたことは今でも財産となっています。
当初は公認会計士試験に挑戦していましたが、大学2年後期に入ったゼミで、それまで学んでいた会計の理論と実務は適合性がなく乖離(かいり)しているという本を読んで衝撃を受け、同時にそのギャップに面白さを感じました。そして、実務に生かせる会計の理論を研究したいと思うようになりました。
会計というと「コスト管理」というイメージかもしれませんが、私が取り組んでいる「管理会計」は、会計情報をもとに経営の意思決定を行ったり、従業員に対して目標を示して動機づけを促したりします。私は現在、「固定客創造による利益安定化」をテーマにしています。簡単に説明すると、たとえば、すでに固定客がついているコーヒーチェーンA店と、海外から新規参入したB店があり、どちらも同額の利益を上げているとします。その場合、A店はリピーターの固定客が多いので安定した利益が見込めますが、開店間もないB店ではほとんどが新規の顧客ですから、また来店するかどうかは未知数で経営も不安定です。このように固定客からの利益の安定という会計情報を、経営の中長期を見据えた顧客維持・獲得のためのマーケティング戦略立案・評価に役立てたり、顧客満足度を上げるための創意工夫を従業員に促したり、さらなる利益につなげることを目的にしています。

ゼミでは産学チャレンジや学会参加などアクティブに

授業は、「経営工学演習」「実験演習」「プログラミング演習」「情報システム演習」「事例研究」など、演習や実習の補助を担当しています。
「経営工学演習」は、所属している平井裕久先生の管理会計研究室の3年生に向けたゼミです。管理会計に関わる研究書を輪読したり、神奈川県の大学と企業とが共同して進める産学チャレンジや日経ストックリーグのレポート・プレゼン作成を行ったりしています。平井裕久先生の提案で、4年生も積極的に学会やコンテストに参加しようという目標を掲げていて、私はそのサポートもしています。
「実験実習」では、大学の図書館にあるデータベースから財務指標を適切に抽出する演習を担当しています。「事例研究」では、企業で働かれていた方々をお招きし、実際にそれぞれの企業において経営工学の知見がどのように生かされているのか、企業を取り巻く現状などを講義していただきます。

何でも吸収しようという意気込みで受講しよう

大学院進学後にフランスのレンヌに1年半、オーストラリアのアデレードに4カ月間留学しました。私は英語が苦手で「超・非海外派」だったのですが、研究者になるなら論文や学会報告に英語が必須だから、語学を身につけるためにも留学したほうがいいと恩師に背中を押されました。実際に現地に住んで現地の学生と一緒に学ぶと、その国について見え方が全く違ってきます。日本人として今後どのようにして生きるかを改めて考える機会にもなりました。チャンスがあれば、ぜひ長期留学することをお勧めします。
また私が大学生のころは、高校までの講義とは大きく異なり、先生方がおのおのの専門分野のお話を自由にされていたことが新鮮で、「面白い!」と思いました。大学は自分の学びたいことに合わせて講義や演習を選択することができますので、なんでも吸収しようという意気込みで、自分の興味のある科目を片っ端から受講してみてください。そして、ゼミは教員と学生の距離がぐっと縮まる学びの場です。自分に合った先生との出会いから、その後の人生が変わることもあります。ゼミに入ったことが、将来へのよい刺激になってくれたらうれしいです。

管理会計研究室

会計情報を利用して企業は効率的な経営を行う

企業の経営で重要となる資源のうち、特に“カネ”に関する分野が会計学です。その中でも、経営者などに重要となるのが管理会計の知識です。企業の経営活動では、企業内外の“ヒト”が、様々な“情報”を操って利用しながら、製品などの“モノ”を動かしています。その経営活動では、同時に“カネ”も動いています。 企業での“カネ”の調達と運用に関する知識は、社会における様々な場面で有用となっています。例えば、企業の行う投資も、そして個人で行う投資も、共に“カネ”を集めてきて、それらを効率よく運用することが求められます。 研究室では、会計学の知識に加え、データ・マイニング(統計学)の知識も活用して、企業の経営に関する研究をしています。

Photos

  • 学生時代から10年以上愛用しているノートパソコン、MacBook。このパソコンと共に学び、たくさんの論文も書きました。今でも壊れずにちゃんと使えています

  • 愛猫の「李砥(リト)」(ソマリ/2歳)。留学していた頃、ホームステイ先で猫を飼っていて、日本に帰ったら絶対に猫と暮らしたいと思っていた念願がかないました。愛おしくてもうメロメロです

  • 企業における日々の“カネ”の動きを計算した会計情報や文章情報(テキストデータ)を用いて経営や投資を学び、コンテスト等で成果をあげる。

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

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