Ono Akira
小野 晶 教授
- 所属
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化学生命学部
生命機能学科
- 関連リンク
- 専門分野
医薬品化学、核酸医薬、水銀イオンセンサー、生物分子化学、ナノ構造化学、機能物性化学、生体関連化学
- キーワード
Profile
出身地/愛媛県
血液型/O型
趣味/読書
子どもの頃の夢/絵描き、放浪者
尊敬する人/伊藤若冲
愛読書/手当たり次第
休日の過ごし方/何もしない
好きな映画/「チネマパラディソ」「バリーリンドン」「泥の河」「麻雀放浪記」
好きな音楽/ボブ・マーリィ、吉田拓郎、古今亭志ん朝
好きなTV番組/ボーッと見ている
好きな著名人/オードリーヘップバーン
好きな食べ物/嫌いな物がない
好きな国/日本
言わば、私は分子を扱う職人です。 いい仕事してますね! と言われたい。
分子という小さなパーツをつなぎ合わせるモノ作り
私が扱っているのは、分子。私たちの世の中、身の回りにあるもの、例えばペットボトルもアスファルトもそして私たちの肉体に及ぶまで、形あるものはすべて、分子の結合によって形を成してこの世に存在しているのです。
私の現在の研究を科学用語で言うと、抗ウイルス剤、抗癌剤の開発。遺伝子解析技術の改良。新しいナノ素子の開発、となります。小むずかしいですね。でも、実際にやっていることは単純。いわば私は「分子という小さなパーツを使うモノ作り」をする職人という感じですね。分子のパーツにも色々ありますが、私はDNAなど身体の中にある分子を使うことを得意としていて、現在の研究を進めているわけです。とはいえ、研究というのは「ある日突然大発見」という飛躍的なものではなく、一歩ずつ前進させていく地味なもの。でも、不可解を解いていく、何ともいえない謎解きの面白さがあるんですね。
化学実験を重ねていくうちに、時として理屈にかなった“美しい”化合物ができるわけですが、そんな時にはこの上ない上機嫌になりますね。気分的にはプラモデル作りに熱中している子どもと同じかも知れません。あえてプラモデル作りと違うところをあげるとすれば、分子という目に見えない小さな材料を使うこと、社会に役立つ作品を作らなければならないこと、世界のライバルに勝たなくてはならないこと、でしょうか。
人生を豊かにできるか否かは自分次第
自分の人生は自分で豊かにするしかない。力道山の言葉に「若者は人格を身につけようとしなくていい。若者は自分の仕事で人より上を目指して死に物狂いで努力しろ。人格なんてものはそのうちついてくる」というのがあります。いうまでもないことですが、大学ではこのような言葉は教えてくれません。自分で自分という人間を育てていかなければならないのです。学生諸君にはその未知なる可能性が果てしなくあります。さぁ、何事もこれからです。
遺伝子有機化学研究室
DNAやRNAを標的にした核酸医薬の開発に注力
研究テーマは、生体分子を医薬品など有用な物質に変換すること、いわば“分子のモノづくり”です。抗がん剤・抗ウイルス剤の開発、遺伝子診断技術の改良やナノ素子の開発に取り組んでいます。特に、核酸(DNAやRNA)を専門とし、核酸医薬の開発に注力しています。 核酸医薬とは、核酸を標的にした新たな医薬品です。たとえば、がんの悪化や転移に関わるタンパク質に対して、そのタンパク質を作るRNAを壊し、タンパク質自体が作られないようにするのです。これまで根治が難しかったエイズウイルスや、エボラウイルスなどのRNAウイルスにも有効なアプローチとして期待され、世界中の研究機関や製薬企業で核酸医薬の研究が加速しています。
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