Profile
生年/1954年
出身地/千葉県
趣味/早朝の散歩
子供の頃の夢/会社の社長
尊敬する人/外国語の語学能力に長けている人
愛読書/比較的よく読むのが佐野眞一の本
好きなTV番組/「食彩の王国」
好きな食べ物/スウィーツ
好きな国/イタリア
身近な経済活動に興味を持つことから、 「経済学」への道を始めよう。
現代の物流システムはインテリジェンス重視へ
皆さんは「物流」という言葉にどのようなイメージを持っているでしょうか。長距離トラックによる運送や宅配便など「物を運ぶ」ことそのものを事業としている物流会社に限らず、メーカーであってもコンビニであっても、またサービス産業であっても、企業が活動をするときに「物流」は必要不可欠です。さらに近年、これまでは各企業が自分たちで行ってきた「物流」をアウトソーシング(外部委託)しようという流れが強まっており、サードパーティロジスティックス(3PL)とよばれる新たなタイプの物流会社が台頭しつつあります。従来、企業の物流というのは、物を運ぶのは宅配便やトラック輸送会社、在庫管理は保管業者、というように分野ごとに別の業者が担当していましたが、最近では注文から発注、配送までの一連の情報管理や物流センターでの在庫管理など、「物流」に関わる幅広い範囲をカバーした複合的な業務を行う物流業者=3PLが増えてきているのです。
身近な例にAmazonがあります。Amazonは巨大な物流センターに多くの在庫を揃え、即座に対応できるような注文システムを整えているため、商品を迅速に買い手のもとに届けることができます。このようなインターネット通販は、今後もどんどん拡大していくでしょう。そういう流れの中で物流というのは、全体的なシステム運営に加え、荷主に対するコンサルティングや提案などもできるような、インテリジェンスが要求される分野になりつつあるのです。
学問は目の前の事象を読み解く基礎になる
このように、現代の企業活動は非常に多様で興味深い展開をしています。なぜ企業がそのような動きをするのか、そのメカニズムを深く知ることによって、現代経済の多様な側面を分析することができます。
現代ビジネス学科の「現代ビジネス入門」では、まずは現実の経済活動に興味を持てるように、資料のDVDを見ることから始めています。例えば「コンビニはどうして生まれたのか」「キッコーマンはなぜアメリカで成功したのか」というような身近で具体的な題材を扱い、世の中ではこういう動きが起きているということを知り、それを大学の専門領域ではどのように扱い、どのように考えていくのかということを専門用語や理論も含めて学びます。
あくまでもイントロダクションですが、こんなに身近なところでも経済活動が行われているのだ、ということに気づくきっかけになるでしょう。皆さんの実際の日常生活においても、コンビニの店頭に数千点の商品が並ぶ、その背後にある物流システムや、レジでバーコードを読ませることの意味など、身近な経済活動に疑問や興味を持ち、そこから学問に取り組んでいってください。大学の勉強は、実際に今展開されている事象を読み解くダイナミズムを有しています。その面白さを皆さんにはぜひ、理解してほしいと思います。そしてその分析力を身に付けることによって、社会人としてビジネスマンとして、皆さんがこれから活躍していく基礎を形成することができるのです。
齊藤実ゼミナール
このゼミナールでは「物流」について勉強しています。物流はロジスティクスとも呼ばれていますが、経済活動のなかで重要な役割を担っており、企業にとって必要不可欠で重要な機能です。こうした物流について学ぶことによって、現代の経済の動向や問題点、企業活動の実態について把握し理解することができます。日々のゼミナールでは、テキストを読んでゼミ生によって活発な議論がなされることが期待されています。またゼミで勉強する中で資料を集めたり調査をしたりして分析を行い、研究論文を作成しています。さらに物流に関する研究成果を企業経営者などが集まる場で発表することも行っています。
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