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横浜キャンパス図書館展示コーナ-「西欧装飾写本の世界」展


「西欧装飾写本の世界」展

展示風景(スライドショー)
展示期間:2008月5日(木)〜2008年6月末 *好評につき期間延長

会 場:横浜図書館1Fギャラリー


 15世紀半ばに、ヨハネス・グーテンベルクによって印刷術が発明されるまでは、書物は人の手によって 一文字 一文字が書かれ、膨大な時間と手間をかけて手作りされていました。
 手書きの文字や装飾の描かれた本 - 写本(Manuscript)- です。
 必要なテキストを一文字ずつ書き写すという作業は誰にもできることではなく、中世では学芸の中心的存在である修道院の写字室で修道士がその作業をしていました。
 写本の装飾は、福音書や時禱書などの神聖な書物において神を讃えるために始められました。聖なる書物の文字を美しく装飾するという行為は、それにかかわる者を神に近づけると考えられたのです。
 一方、豪華な装飾写本を所有するということは、持ち主にとっては絶大な富と権力の誇示であり、高位聖職者や貴族の注文によって、美しい装丁を施された写本が作られました。

 装飾写本は、豊かな感性や想像力、美、信仰心、権威欲など、当時の人々が書籍に託した様々なものを、数世紀の時を越えて私たちの前に見せてくれます。
 今回展示してある写本のレプリカ(複製品)は、その素材や装飾の色彩など、オリジナルの装飾写本を完全に再現しています。装飾写本の美しさは私たちを魅了する同時に、高度な技術と精神力をもって自らの手で一冊一冊を作り上げていった、当時の写本僧や職人達に対する尊敬の念を抱かせることでしょう。

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