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特別展
横浜キャンパス図書館展示コーナ-戦後教育改革と神奈川大学




展示期間: 2006年9月12日(火)〜11月30日(木)
企画・展示: 神奈川大学資料編纂室

資料編纂室では、昨年(2005年)、戦後60年の節目を迎えるにあたり「旧制横浜専門学校-戦時下の学生-」と題した展示を行った。神奈川大学の歴史は1928年に設立した横浜学院、翌1929年に改組した横浜専門学校に始まる。その歩みを振り返ると、横浜専門学校設置の二年後には満州事変が勃発していて戦争と無関係でないことが分かる。展示では、軍事教練・学徒出陣・学徒勤労動員といった戦時下の学生の様相を中心に往事の実態を紹介した。

さて、このたび開催する展示は、戦後改革期に焦点を当て、神奈川大学誕生前後の動向を学校側・学生・世相などの観点から見るものである。戦後改革の要点の一つに教育が挙げられていたことは言うまでもない。「戦時下の学生」で取り上げた光景や、軍国主義の惨禍を二度と繰り返さないために教育の民主化は急務であった。なお、こうした教育改革がGHQの指示によって進められたことは事実であるが、この面ばかりを強調するのは正しくない。敗戦直後の1945年11月3日に発表され、学校再建の道を示した「教育刷新に関する所見」(展示予定)という資料がある。横浜専門学校の若手教授8名によって表明されたこの資料が述べるように、戦後教育改革(民主主義的教育)の実現には、「外部からの」至上命令として行われるのではなく、戦争を遂行した勢力を招きその存在を黙認した国民間の「封建的事大思想」を除くという「内面的理由」の認識がなければならなかった。さらに言えば、「教育の民主々義化を、単に外からの命令に依って已むを得ず行うと言うのではなく、我々自身の問題として自発的且積極的に実施せねばならぬ」のであった。神奈川大学の戦後は、言わば教育の責任に気づいたところから出発する。展示を通して神奈川大学の出発点を確認していただければ幸いである。

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