外国語学研究科
- 2024年4月より「外国語学研究科」を「人文学研究科」に名称変更
- 当該研究科の下に「日本文化専攻」を設置
幅広く理解できる専門家・教養人の育成を目指して
本研究科は、欧米言語文化専攻と中国言語文化専攻の2専攻を設けています。どちらも外国語の本質の理解を核に、その言語圏の文学・文化・歴史を深く掘り下げ研究することで、異文化を幅広く理解し、国際社会で活躍できる職業的能力の高い教養人へと成長していけるよう支援しています。
- 学修指導・
サポート体制 - 本研究科では、大学院生が研究生活に専念できるよう充実したサポート体制を用意しています。複数指導教授制度などを取り入れて相談しやすい環境をつくり、少人数教育に徹した細やかな指導を行っています。研究活動のサポートとしては、研究科で年1回発刊している『言語と文化論集』に研究成果を公表することができ、国内や海外の学会で報告をする機会もあります。また、研究に必要な専門図書を集めた図書室、大学院生のための共同研究室も設けています。教職志望者に対しては、実際の授業で指導補助を行うT・A(ティーチング・アシスタント)制度を積極的に活用することで、教育指導法のトレーニングにつなげています。
- 語学力の向上
- 英語・スペイン語・中国語について、ネイティブ・スピーカーの指導があります。また、研究活動拠点の人文学研究所や言語研究センターには、多様な文献資料や世界各国の語学教材が揃い、自由に視聴覚教材を使用することが可能です。ネイティブ・スピーカーとのコミュニケーションを通して会話・プレゼンテーションのスキルをブラッシュアップできる「Language Express」や、中国語の運用能力を伸ばすための設備として「自動学習室」に自習用のプログラムを用意しています。大学院生の留学先としては、建国、国立台湾、広東外語外貿、東北財経、南京、復旦、北京、タスマニア、パデュー大学ノースウエスト校、サンパウロ、マンチェスター、ヴェネツィア カ・フォスカリ、アルカラ、サラマンカ、デュースブルク‐エッセン、ヘルシンキ、ジャン・ムーラン・リヨン第三などの他にも、世界の様々な地域に協定校があり、広範な選択が可能です。
- 取得可能な資格
- すでに「教育職員免許状(一種)」を取得している場合には、大学院課程の所定の単位を修得することにより、「教育職員免許状(専修)」を取得することができます。また、科目等履修生制度を利用し、学部で開設されている資格教育課程を履修すれば「教育職員免許状(一種)」「社会教育主事・社会教育士」「学芸員」「日本語教員」の資格を取得することが可能です(ただし、大学院進学前の履修状況によっては、履修できない課程や大学院修了までに取得できない資格もあります)。
欧米言語文化専攻
1992年4月英語英文学専攻 修士課程(のち博士前期課程)として発足。1995年4月博士後期課程を設置。2011年4月それまでの英語教育・英語学コースと英米文化・英米文学コースに、スペイン語圏言語文化コースと比較言語文化コースを加え、欧米言語文化専攻に改称。さらに2015年4月国際日本文化研究コースを新設。
カリキュラムの特徴
欧米言語文化専攻の5つのコースの特徴は以下のとおりです。なお、どのコースについても、さらなる研究を望む学生に対しては、博士後期課程への進学に必要とされる専門的な知識や語学力を身に付けられるよう指導を行います。
- 英語教育・英語学コース
- 英語教育・英語学コースにおいては、言語理論から英語教育を含む応用言語学まで、多彩なカリキュラムのもとで、履修者の要望に応じて専門的な研究を行います。英語教育学研究・第二言語習得論・心理言語学研究・統語論などの講座を設け、将来、研究の分野においても、実務の分野においても、専門家として活躍の期待される人物の育成を目指します。特に、英語教育の講座では、中学校・高等学校ですでに教師として活躍している社会人に対し、社会のニーズに応じた最新の英語教育法を指導することを目指します。
- 英米文化・英米文学コース
- 英米文化の分野においては、高度な英語力を基礎として、英語圏の国や社会の政治・経済・文化・歴史・思想などについて学際的視点に立って研究し、特定の地域への理解を深めるとともに、国家・地域間に生じる問題、異文化間の交流、文化表象などへの理解を深めることを目的とします。英米文学の分野においては、高度な英語力を基礎として、英語圏で生み出された中世から現代に至る詩・小説・演劇・批評などを学際的視点に立って研究し、言語・人間・思想・文化・歴史・社会などへの洞察を深めることを目的とします。
- スペイン語圏言語文化コース
- スペイン語を母語とする教員と日本人教員の指導のもと、スペイン語圏の言語・文学・文化・歴史などの分野を専門的に研究することができます。言語学、文化・歴史、演劇などに関わる多彩な科目群を設けて、スペイン語圏の言語や文化に対する深い洞察力と理解力を涵養し、広い視野とスペイン語の高度な運用能力を有する人物の育成を目指します。
- 比較言語文化コース
- このコースでは、グローバル化と同時に多文化・多言語化が進みつつある国際社会で活躍できるように、種々の言語や文化の研究、複数の言語・文化の比較対照研究、文化の超域的研究、応用言語学の研究が行えます。併せて、文化・言語の探究に必要な学識とその活用力、研究成果を発表するための表現力が身に付くよう指導がなされます。
- 国際日本文化研究コース
- このコースで行う日本文化の研究は、(1)研究の仕方に海外の視点を組み入れる、(2)日本文化研究・日本語教育研究を海外に発信する、(3)海外からの留学生を歓迎する、という3側面に「開かれた」ものです。学生は、日本近代文学、日本中世演劇論・史論、国際日本学、日韓対照言語学、日本語教育学の分野を専門的に研究することができます。
- 関連科目
- 外国語学研究科の関連科目として、多彩な視点で文化をとらえる科目を用意しています。
主な就職先
株式会社ソラシドエア/株式会社JALカーゴサービス/学校法人神奈川大学/学校法人日本大学/大月市立大月短期大学/鶴見大学附属中学校・高等学校/学校法人東京都市大学附属中学高等学校/学校法人翔光学園横浜創学館高等学校/神奈川県教育委員会/東京都教育委員会/アイトップス株式会社/株式会社ステップ/学校法人山手英学院/医療法人徳洲会 名瀬徳洲会病院/日本端子株式会社/株式会社マルホン/株式会社やまと/株式会社I2C/株式会社ソリューションファクトリー
中国言語文化専攻
1992年4月修士課程(現在は博士前期課程)として発足。1995年4月博士後期課程を設置。
カリキュラムの特徴
人文社会系の学びを含む多様な教育指導を行っています。
- 言語系
- 現代中国語に関する統語論・意味論・語用論および社会言語学に関する研究を行っています。また、特に近年急速に進歩したコンピュータの利用による、より効率的な解析方法を開拓し、学界にも寄与しています。
- 歴史・文化系
- 中国の近世・近代における歴史・社会・思想・文学・民間文芸の各分野に関する研究を行っています。特に、近代上海史・日中交流史・日中比較文化・中国小説史における研究は、内外から高い評価を受けています。
※これらの2系は、入学時に選択することになっていますが、必ずしも専修科目に拘束されることなく、広い視野で研究することが可能です。
主な就職先
学校法人東洋大学/東京都教育委員会/大月市立大月短期大学/福州市温泉小学(中国)/唐山師範学院(中国)/富士宮市役所/神奈川県警察本部/藍澤證券株式会社/一般財団法人ニッセンケン品質評価センター/エフエルシープロモーション株式会社/株式会社シー・コミュニケーションズ/株式会社太郎/東洋海運通商株式会社/杭州旅游学院(中国)/大連翻訳学院(中国)/大連HP(中国)/花園飯店(上海)/ANA(上海)/セコム(株)/(株)レヂトン/(株)テクノアソシエ/日本サード・パーティ(株)/学校法人東洋大学/東京都教育委員会/大月市立大月短期大学/福州市温泉小学/富士宮市役所/神奈川県警察本部/エフエルシープロモーション(株)/(株)シー・コミュニケーションズ/(株)太郎/神田外語グループ神田外語大学/学校法人日本大学/学校法人神奈川大学/学校法人廣池学園麗澤大学/公立大学法人長野大学/唐山学院(中国)/天津師範大学(中国)/学校法人大東文化学園大東文化大学/中国財政部/浙江旅遊職業学院(中国)/南京大学(中国)/大連工業大学(中国)
教育研究上の目的、教育目標および3つのポリシー
外国語学研究科の教育研究上の目的、教育目標および3つのポリシーに関する情報は、「神奈川大学 -本学の情報-」内にまとめておりますので、下記リンクよりご覧ください。
- 神奈川大学 -本学の情報-
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