お知らせ

2025.04.15

白幡小学校6年生が神奈川大学の学食メニューを考案

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この取り組みは、白幡小学校6年1組が「総合的な学習の時間」で地元・白楽の活性化を目指し、「地域の人を食で笑顔に」をテーマに実施したもので、担任の秋山寛栄教諭と人間科学部間山広朗教授、ならびに教職課程履修学生(特に4年教職実践演習「ミニゼミ」)や人間科学部ゼミ生、そして神奈川大学生活協同組合の協力によって実現しました。 児童は2024年9月からメニュー開発に取り組み、12月の販売に向けて様々なアイディアを生み出しました。

9月には児童が横浜キャンパス10号館食堂を訪れ、食堂担当者に「どんなメニューが人気なのか」、「開発する中で気を付けることは何か」等質問を重ね、メニュー開発の参考にしました。また、実際に料理を提供する様子も見学しイメージを膨らませました。 

10月には、神大生4名が2時間続きの授業に2度訪れ、学食を食べる立場から児童のインタビューに答えたり、アドバイスを試みました。第1回メニュー提案に対しては、学生の感想を動画で撮影・送信し、児童に考えてもらいました。

11月には、間山教授の教職課程「生徒・進路指導論」の授業に参加し、大学生に向けて学食メニュープレゼンの練習を行いました(授業後半には、「法教育」に関する授業を児童にも受けてもらい、「こども六法すごろく」を大学生と一緒に体験してもらいました)。児童は大学生からのアドバイスを受けて、より良いプレゼンの向上に、大学生は現代の教育を身近に感じることができた授業となりました。

その後、販売前日に「教育学概論」の授業冒頭(履修者約120名)にてzoomで学食メニューをプレゼンし、小学生らしいPRを行いました。

 

 

 

11月までの活動を経て、12月4日から3日間、実際に横浜キャンパス10号館食堂で販売しました。

 

 

 

児童からのコメント

「めんたいチーズ豚丼」:できるだけ多くの具材を使い、みんなの思いを集結させました。

「スタミナ丼ちゃん」:勉強や運動で疲れた体を元気づけたいという思いを込めました。

「和風豆腐ハンバーグ定食」:学生がヘルシーに美味しく、かつ満足するようにという思いを込めました。

 



どのメニューも想定以上の販売数を達成。学生、教職員のお腹を満たし、多くの高評価の感想がありました。実食した学生の「食レポ」動画も児童に届けました。成果を実感してもらい、学習のさらなる展開に資する資料として活用してもらおうとしました。

販売終了後、小学生は販売までの経緯をスライドにまとめ、今回のメニュー開発で大変だったこと、食べた感想を聞いて嬉しかったことなどを授業参観で発表しました。今回の経験を通じて班で意見をまとめることの難しさや、開発したものを食べてもらい、町の人たちを元気にする嬉しさを学べる機会となったと話していました。
また、大学生は現状の小学校教育実践に参加し、探究的な学びの幅広い見方・考え方について知る機会となりました。

なお、様々な事情から小学校の正規教育活動としては実食してもらえませんでしたが、PTA活動の一環として、卒業式後に有志の保護者・児童約70名が上記メニューの再現を依頼し、実食できたようです。

 

 

間山教授よりコメント

社会とつながる探究学習に手応えを感じた児童が進学して学習を深め、さらにその後につなげてもらえると嬉しいです。
大学生も、児童生徒が成長しようとする姿からパワーをもらえました。
大学には、児童生徒と学生がそれぞれ持つ力を互いに高め合う場を創り出す可能性があるように思います。