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どの部署にいても、お客様と真正面から向き合い、寄り添い続ける自分でありたい。長澤 未来さん/株式会社横浜銀行/新潟県出身

どの部署にいても、お客様と真正面から向き合い、寄り添い続ける自分でありたい。長澤 未来さん/株式会社横浜銀行/新潟県出身

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引っ込み思案の自分を変えたゼミナール活動

人見知りが強く、人前に立つことが大の苦手。そんな私がエリアトップの営業成績で表彰を受けるほどの銀行員になれたのは、確実に大学時代にゼミナールで鍛えられたおかげです。
私が所属していた青木宗明先生のゼミナールは、社会や経済課題の解決へ向けて、グループで新規事業企画を立ち上げることを研究テーマとしており、ディスカッションやグループ発表、スピーチの練習など、大勢の前で自分の考えを述べる機会が毎回ありました。実はそれを知って、自分の苦手分野を克服したくて、あえて選んだゼミナールだったのです。新規事業を企画するグループワークでは、人や社会にどのような課題があり、どう解決すべきかというディスカッションを重ねていきました。グループのメンバーはどんどん問題提起や解決策のアイデアを出して意見を求め、議論が盛り上がっていきます。そんな中、何も発言できない引っ込み思案の自分がとても悔しく、そこから新聞やニュースに目を通して情報収集するようにし、少しずつ議論に参加できるよう努力しました。私たちのグループは、最終的に「スマートフォンやタブレットを利用して、お年寄りの旅行をサポートする」という事業計画を立案。ゼミ内で発表したところ、先生から鋭い指摘がありました。「ビジネスとしてそれは本当に成り立つの? どのように説得するの?」。アイデアを現実のビジネスとして成立させるには、具体的な収益の見込みを提示することが必要なんだ。その気付きを得て、私たちは実際に財務諸表を作成し、収益の計算を何度も繰り返しながら、本当に実現可能なのかを検証するところまで詰めていきました。そして、大学祭で他のゼミナールと合同開催される『ビジネスプラン・コンテスト』で私たちの提案が優秀賞を受賞。こうした経験を通じて、プレゼンテーションやディスカッション能力を磨くことができ、自分の意見を言葉にして相手に伝える自信がつきました。この自信が、母親の影響で密かに憧れていた銀行員になる夢を、本気で実現させようという強い意志につながりました。

失敗から学んだのは、相手に寄り添い続ける大切さ

入行後、ローカウンターテラーとして、預金のほか、当行が取り扱う各種保険や投資信託などの多種多様な金融商品・サービスの中から、それぞれのお客様のご要望に合ったものをご提案する仕事に打ち込んできました。人と真正面から向き合い、1%でも可能性があれば諦めることなく、人に寄り添い続けたい。そんな思いで、目の前のお客様一人ひとりと接する中でかけられた感謝の言葉や笑顔にやりがいを感じていました。
あるとき、資産相続の相談に来行されたお客様の気分を害してしまい、これ以上はお金の話をしたくないと言って帰ってしまわれるケースがありました。言葉づかいや表情、応対の姿勢には常に細心の注意を払っているつもりでも、わずかな言葉の行き違い、意味の取り違いで心を閉ざしてしまうお客様もいらっしゃいます。そこで諦めてしまうことは簡単ですが、私は接客という横浜銀行の顔ともいえる業務に就き、お客様の人生と真摯に向き合う責任と誇りがあります。しばらく日を置いてから電話をかけ、お手紙をお送りするなど、粘り強くアプローチを続けていきました。すると数カ月後にそのお客様が当行を訪れ、心を開いて再びご相談いただけるようになったのです。限られた機会と時間で相手を説得する瞬発力はもちろん大切です。しかし私は、時には説得し過ぎない姿勢、寄り添い続けるコミュニケーション力も大切なのだと気付くことができました。
その後、ローカウンターテラーから次のキャリアへのステップとして、本部へ異動。お客様とより良い関係を構築するためのセミナー企画・運営を行い、参加されたお客様の取引増加に向けて他部署と連携しながら動いたり、営業店が推進する職域実績の取りまとめなども担当していました。そして現在は、本部から営業店を支援する業務に携わっています。具体的には、「はまぎん・おかねの信託」、「はまぎん・贈与の信託」という金銭信託商品がありますが、営業店で契約したそれらの内容審査や契約管理を主に行っています。例えば、「はまぎん・おかねの信託」の契約者がお亡くなりになった場合に、受益者に信託財産を受け取る意思があるかどうかを確認して、信託財産を交付したり、「はまぎん・贈与の信託」で毎年の贈与の意思確認をして贈与資金を交付したりすることで、お客様の財産管理のお手伝いをする仕事です。銀行内の資金を動かすこともあり、日々、責任感を持って取り組んでいます。また、保険会社向けの事務窓口として、営業店でお客様と契約した書類を保険会社に取り次いだり、保険会社からの不備照会事項を営業店へ取り次いだりといった、保険会社を相手にする仕事も任されています。
所属する部署や担当業務が変わっても、常に心に留めているのは、ローカウンターテラー時代に真正面からお客様と向き合い、大切な財産を守りたいという一人ひとりの思いに触れながら培ってきた「お客様目線」を忘れないこと。私の周囲には、目標となる憧れの先輩がたくさんいます。その先輩方の背中を追いかけるように、将来は、地域に信頼される横浜銀行をより強くバックアップできるようなマネジメント職ヘのキャリアアップにもチャレンジしたいと思っています。

※内容はすべて取材当時のものです。

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