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外国語学部国際文化交流学科開設記念 神奈川大学 図書館所蔵貴重書にみる「日欧文化交渉史」展
外国語学部国際文化交流学科開設記念 神奈川大学 図書館所蔵貴重書にみる「日欧文化交渉史」展 展示概要展示概要主な展示資料 外国語学部国際文化交流学科開設記念 神奈川大学 図書館所蔵貴重書にみる「日欧文化交渉史」展
外国語学部国際文化交流学科開設記念 神奈川大学 図書館所蔵貴重書にみる「日欧文化交渉史」展

ごあいさつ

 ■ ごあいさつ

図書館長 鈴木修一
この度、神奈川大学図書館が所蔵するいわゆる貴重図書のなかから数十点ほどを選んで、有隣堂および紀伊國屋書店のご協力により、皆様に展示、お目にかける機会を得たことは誠に幸甚に存じます。
モンタヌスの『オランダ東インド会社遣日使節紀行』を初めとして、アンベールの『幕末日本図絵』、シーボルトの『日本』、『イラストレイテッド・ロンドン・ニュース』等々、そのいくつかは復刻翻訳などもありますが、原本の もつ時代社会の雰囲気などを感じ取っていただければと存じます(さらに関心をお持ちの方は、本図書館編の『古典逍遥』その他の図書館情報をご参照ください)。
また、本年度から発足した「国際文化交流学科」の授業、研究などにもこれらの図書を活用していきたいと思っておりますので、ご覧になった方々からのご意見ご感想なども頂戴いただければ幸いです。 (外国語学部教授)


 ■ 神奈川大学図書館貴重書展示会へようこそ

外国語学部国際文化交流学科主任 鳥越輝昭
欧米人にとって日本は、長いあいだ、遥か遠くの神秘の国でした。織田信長のころに華麗な日本の漆器が西洋に届けられて以来、鎖国のあいだも見事な磁器・漆器がヨーロッパの王侯貴族のコレクションに加えられて、東洋の神秘の国は西洋人のロマンをかき立てていました。そして開国とともに、日本の美術工芸品は大量にヨーロッパやアメリカに輸出され、絵画・装飾・建築・衣服など、さまざまな側面で影響をあたえることになりました。浮世絵が印象派の画家たちに新たな路を教えたこと、日本の工芸品がアール・ヌーボーの優美な曲線や自然主義を生み出すきっかけとなったことは、よく知られています。プッチーニのオペラ『蝶々夫人』 も、こういう日本への関心を背景として書かれたものでした。しかし、このオペラが初演(1904年)されてまもなく、日本が懸命の近代化努力の成果として、日露戦争に勝利すると、神秘的魅力は急速に失せていったようです。
欧米人が書物でおこなった日本紹介も、日本の文物の輸出とよく似た過程をたどりました。それは細々とした紹介から始まり、開国後の大規模な紹介へと転じたのです。日本への理解(そしてまた誤解)ならびにイメージは、具体的な文物とともに、こういう書籍によって作り出されていったのでした。
今回展示している書籍は、17世紀から始まって日露戦争以後にまで及び、日本の美術・工芸・歴史・風俗・習慣・政治などさまざまな側面を扱っていますが、モンタヌスの『オランダ東インド会社遣日使節紀行』(1669年初版)をはじめとして、いずれも出版当時のままの本です。これらの本は、まさに当時の欧米人たちが手にとって、日本についての知識を得たり夢をふくらませたりしたものなのです。
日本について情報が貴重であった時代に、そしてまた書籍そのものが貴重なものであった時代に、思いを馳せていただければと思います。 (外国語学部教授)


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