research for
Open Science

研究成果を世界へ 神大オープンアクセス、加速

知識は世界を変える力。

それを全ての人に開かれたものにするのがオープンアクセスです。 研究者たちの貴重な成果を、壁を取り払い、誰もがアクセスできる形で広げることで
学術の垣根を越えた新たな価値が生まれます。
教育、産業、政策形成など、社会全体に知の波紋が広がり、革新をもたらす原動力となる。
未来を共に築くために、知識を共有する社会へ。
神奈川大学は教育研究活動の成果を広く公開することで、学術研究のさらなる発展とその成果を社会に還元することを目指します。

オープンアクセスのメリット

  • 公平性の向上

    情報の独占を防ぎ、
    誰もが知識にアクセス可能に

  • 研究の加速

    成果の公開が
    さらなる研究を呼び、
    新たなイノベーションへ

  • 社会還元

    公共の利益に
    資する成果を速やかに社会へ

  • 信頼性の向上

    研究の透明性が高まり、
    再現性の確認が容易に

    KUreOS(キュリオス) Kanagawa University research for Open Science

    日本において、2025年度から新たに公募を行う競争的研究費を受給する者に対し、論文及び根拠データの学術誌への掲載後、即時に機関リポジトリ等への掲載を義務づける方針が示されました。
    本学では学術論文(著者最終稿)及び、その根拠となる研究データをセルフアーカイブシステム「KUreOS」(キュリオス)に登録し「神奈川大学学術機関リポジトリ」にて公開することで、同方針で求められる即時オープンアクセスに対応します。
    研究業績入力の「KUreOS」(キュリオス)への一本化、外部データベース(Web of ScienceやCiNii Research等)からの論文タイトル等のインポート、researchmapとの相互連携により研究者の負担を軽減します。

    外部リンク

    ※ご利用にMNSアカウントが必要です。

    オープンサイエンスと
    オープンアクセス(OA)
    とはAbout

    オープンサイエンスは、研究成果へのオープンアクセス(OA)と研究データのオープン化であるオープンデータを含む概念です。オープンアクセスは、論文といった研究成果の公開を進め、研究の加速や新たな知識の創造などを促します。また、オープンデータは、研究成果の根拠となる研究データを公開することで、研究活動の透明性を高め、社会に対する説明責任を果たすことにつながります。

    オープンアクセスとは研究成果をインターネット上に無料で公開し、誰もが自由にアクセスできるようにする取り組みのことです。この概念は、研究者や学生、さらには一般市民が、科学や学術研究の発展に不可欠な情報に平等にアクセスできることを目指しています。

    オープンアクセスは、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、学術情報へのアクセスが限定的であることに対する問題意識から生まれました。特に、学術雑誌の価格高騰により、大学や研究機関がすべての必要な情報にアクセスできない状況が広がったことが契機です。2002年には、オープンアクセス運動を代表する「ブダペスト・オープンアクセス・イニシアティブ外部リンク」が発表され、世界中の学術機関が研究成果の無料公開を推進するようになりました。

    オープンアクセス(OA)化の主な方法How to make it open access

    オープンアクセス(以下OA)にする手段は大きく2つに分かれます。

    Green Open Access(グリーンOA)

    所属機関の機関リポジトリ等で研究成果を公開する方法です。
    投稿論文を公開する場合、投稿先の出版社により、著者最終稿のみが公開可能である場合や、一定の非公開期間(エンバーゴ期間)が課せられる場合があります。

    Gold Open Access(ゴールドOA)

    研究成果を投稿し、オープンアクセス掲載公開料(APC:Article Processing Charge。以下 APC)を支払うことで出版社のサイトから公開する方法です。APC の支払いが必要ですが、これにより、論文は出版と同時に誰もが出版社版の論文にアクセスできるようになります。
    オープンアクセス誌と呼ばれるものには、すべての論文がオープンアクセスで、APC で成り立つフルゴールドオープンアクセスジャーナルと、今まで通り購読料を支払った者だけが読める論文とオープンアクセスになった論文の両方が掲載されているハイブリットジャーナルがあります。

    神奈川大学における
    オープンアクセス(OA)化の流れFlow of open access

    神奈川大学には、“Green Open Access” “Gold Open Access”のそれぞれに研究者への支援があります。

    Green Open Access

    1. 著者最終稿

      査読後に著者が最終的に提出する原稿を指します。その後、出版社がレイアウトやフォーマットを整え出版社版となります。

    2. KUreOS(キュリオス)

      研究業績および研究成果である論文やその根拠データをリポジトリに繋ぐシステムです。先生が著者最終稿等をKUreOSにアップロードすると、KUreOSを経由して神奈川大学学術機関リポジトリにて公開します。KUreOSは業績登録システムも兼ねており、researchmapとも相互連携を行います。

    3. 学術機関リポジトリ

      研究成果を公開する基盤です。機関リポジトリで公開される前に、エンバーゴ期間(非公開期間)等を事務局で確認します。

    4. 公開

      神奈川大学学術機関リポジトリで公開された研究成果は、NII(国立情報学研究所)のCiNii Researchに収録され、検索できるようになり、論文へのアクセスを容易にします。

    Gold Open Access

    国際学術論文助成制度

    本学の研究者が一定の水準の国際学術誌へ論文を投稿する際に、オープンアクセス掲載公開料(APC:Articles Processing Charge。以下APC)や翻訳費用等を助成します。2023年度は同制度で15本の論文がOA化されました。最新情報は研究推進課へご確認ください。

    転換契約

    転換契約とは、電子ジャーナル購読料をAPCに段階的に移行させることによりOA出版の拡大を目指す手段の一つです。論文の閲覧のために大学等が出版社に対して支払う費用を、論文出版のための費用(論文掲載料)へと段階的に転換させ、それによって論文のオープンアクセス出版の拡大を目指す契約で、Read(購読)&Publish(出版)契約とも言います。契約は年単位のため、最新情報は研究推進課へご確認ください。

    文部科学省「オープンアクセス加速化事業(人工知能等社会実装研究拠点事業補助金)」

    同事業は、オープンアクセスに係る全学的なビジョン(オープンアクセス方針・研究データポリシー等)に基づく事業計画等を策定している大学等を対象として、研究成果の管理・利活用システム(機関リポジトリ等)の開発・高度化、学長等のリーダーシップのもと全学的なマネジメントによる当該システムの運用・組織体制強化、オープンアクセスを推進する学内支援策(戦略的なAPC支援等)等の実施を支援し、各大学等の即時オープンアクセスに向けた、体制整備・システム改革を加速させることを目的としています。
    神奈川大学は同事業に採択され、「KUreOS」(キュリオス)の構築にも補助金が活用されました。

    お問い合わせContact

    神奈川大学 研究推進部

    学内関連リンクLink

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