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上映会や講演会

2011年10月21日

講演会「羊皮紙写本ができるまで」(11/17)

2011年度神奈川大学図書館講演会

 動物の皮が豪華な写本になるまでの各工程や職人の苦労を、講師の八木氏の実体験を交えてご紹介いただきます。羊皮紙や中世写本の歴史や作り方、さらに、羽ペンとインクの作り方、金箔貼りと彩色や製本についてもご説明いただく予定です。中世写本や近代公文書など約20点の羊皮紙文書に触れることのできる貴重な時間もご用意いただきました。更に、神奈川大学が所蔵する豪華なファクシミリ版(復刻版)の時祷書や聖書などもご覧いただけます。
 「紙」や「書物」、中世ヨーロッパの歴史や文化の意味を新たに考察するまたとない機会です。是非ご参加ください。

※羊皮紙(ようひし)
 羊・ヤギなどの皮を伸ばして削り、乾燥させて作成された文字などを書くための書写材料。
 丈夫なため聖書や重要書類などに近世まで使用された。
※写本(しゃほん)
 15世紀半ばの印刷術の発明以前に、もっぱら作成されていた手書きの書物。

開催日程

日時

2011年11月17日(木) 14:40~16:10

場所

神奈川大学図書館 地下1階 視聴覚小ホール

講師

羊皮紙工房主宰 八木健治 氏

申込

事前予約申込制(定員50名)
図書館2階カウンター TEL:045-481-5661(内線2320)

資料


1.羊皮紙に書かれた美しい写本。


2.様々な羊皮紙。動物の種類や加工法の微妙な違いで手触りや厚さも異なる。


3.羊皮紙は大変丈夫な素材であるため公文書などにも使用されていた。


4.羊皮紙と羽ペン。中世の写本の写字生も、このようなペンを使用していた。


5. 革の製造は屠畜業者による皮の採取から始まる。(神奈川大学所蔵『百科全書』より)


6. 業者が生皮の埃や血を川で洗い落とし肉を削ぎ落とす。


7. 石灰に漬けることで皮の繊維束がほぐれて毛根が緩み、皮を傷つけることなく毛を剥がすことができる。


8. 業者から皮を購入し多くの工程を経て羊皮紙に仕上げる。


9. 木枠で皮を伸ばす。


10. 皮の肉を削いたり、皮を薄くするための各種道具。


11.『聖母マリア讃詞集』 神奈川大学所蔵。(ヴァチィカン教皇庁立図書館蔵本ファクシミリ版)


12.『ベリー公のいとも美しき聖母時祷書』 神奈川大学所蔵。(パリ国立図書館蔵本ファクシミリ版)


13.『クロイの時祷書』神奈川大学所蔵。(オーストリア国会図書館蔵本ファクシミリ版)


14.『クロイの時祷書』 装丁。


15.写本を装丁に使用したと思われる本学所蔵の貴重書。


16.革で装丁された本学所蔵の貴重書。網の目のように入った皮の模様がグロテスクである。

お問い合わせ先

お問い合わせ先

神奈川大学図書館 2階カウンター

電話番号

045-481-5661(内線2320)

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