かつて日本の家庭の書棚には立派な百科事典が並んでいました。百科事典はわからない事を知るために必要なものであり、権威のある百科事典を所有することはその家庭の知的レベルを表わすためのステイタス・シンボルでもあったのです。現在では重く場所を取る本を所有する必要はなく、インターネットに検索語を入れるだけで簡単に知りたい事が調べられるようになりました。しかし、その情報の質については様々であり、信頼できる情報を自分で見極める事が必要になりました。個人にとっては便利になった分、情報に対する高度な能力を要求される時代になったと言えるのかもしれません。
今回展示しているのは、その後の世界に影響を与え重要な役割を果たしたとされている百科事典の数々です。これらの百科事典には編纂者、執筆者達の膨大な時間と労力が費やされています。人類が蓄積してきた知識を広く伝えるために、時には資金不足や検閲という困難に遭いながらも事業を完成させたその偉業を紹介します。
展示期間 |
2016年3月14日(月)~5月31日(火) |
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場所 |
神奈川大学図書館(横浜キャンパス15号館) 1階 展示コーナー |
展示の様子





