留学ガイドブック2024
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35 私は1年生(2022年)の夏にカナダのトンプソンリバース大学のオンライン研修に参加し、2年生(2023年)の夏にはアメリカへ渡航しカリフォルニア大学サンディエゴ校の研修に参加しました。 私は大学へ入学する以前から在学中に一度留学をしたいと思っていたのですが、1年生のときはまだ新型コロナウイルス感染症も落ち着いておらず海外へ行くことが少し心配だったため、最初の研修参加はカナダ トンプソンリバース大学のオンライン研修を選びました。オンラインだと実際に渡航するよりも体験できることは少ないのではないか、とも思いましたが、3週間という短い期間の中でも充実した時間を送ることができました。授業ではパワーポイントを作って発表する、というような課題が出ることが多く、また授業中はたくさん発言を求められたため、英語に触れる時間が増え英語に対する抵抗感が少なくなり、短時間で自分の意見を英語で考え、相手に伝えることにだんだんと慣れ発言することができました。それまで日本では英語をインプットすることが多かったので、今回推薦研修に参加したことによって英語を使って何かをする能力が身についたと感じます。 2年生の夏に参加したアメリカ カリフォルニア大学サンディエゴ校の研修では英語力に加え、積極的に新しいことに挑戦する力がついたと感じます。サンディエゴの町は治安の良い場所だったこともあり観光やショッピングなどへ自分1人で行き、街中で  アメリカ留学は私にとって人生を豊かにし、大きな成長と学びの機会となりました。初めて経験する日本人が少ない環境には戸惑いもありましたが、その中で異文化への理解が深まり、新しい視点を得ることができました。特に、初対面の異なるバックグラウンドを持つ人々との交流を通じて、お互いの違いを受け入れ、衝突を経て言いたいことが言える関係に発展し、一生の友達になることができました。 また、留学先での経営学の英語での学び直しは、言葉やビジネスの専門用語に戸惑いつつも、その中で新しい知識を吸収し、実践的なスキルを身につけることができました。先生方やクラスメートとのディスカッションを通じて自分の意見を積極的に発言しないとおいていかれてしまう少し厳しい環境でも、グローバルな視点でのビジネス理解を深めただけでなく、質問を投げかけたり、意見を述べる勇気もみにつきました。特に興味深かった授業として、アメリカの企業で実際どのような戦略を行っているのかを経験豊富な教授が教えてくれたり、ある授業では、疑似体験としてグループで特許をとり周りの企業から自社のロゴを守る手法なども学んだりしました。 寮暮らしの経験も初めてのことばかりでした。共同生活を通じて食文化の違いに戸惑いを感じたり、日本語を使わずにつねに生活する大変さはありましたが、コミュニケーションをとることや協力しあう大切さを学び、自立心や問題解決能力が向上しました。また、ドラマで見るようなキラキラした学校生活では、毎週のように行われる多彩な  私は大学入学当初より留学へ行きたいと思っており、2年生の後期に中長期交換留学プログラムを通してそれを実現することができました。1年間のラトビアでの留学経験は、学習面だけでなく精神面においても自分の成長に大きく寄与しました。 最初にラトビアと聞いて、その国がどのような国であるのか想像できる人は多くないのではないかと思います。実際に、私は留学前に友人や家族にその国はどこなのか、安全な場所なのかなど、沢山質問されることがありました。自分自身もあまりラトビアについての知識はなく、不安も大きかったです。しかし、せっかくの留学ということであまり知らない国に行ってみたいという思いがあり、結果的にこの国を留学先に選びました。 北欧に位置するラトビアは気候も文化も日本とは全く異なるため、留学初期は大きくカルチャーショックを受け、日本での生活を恋しく感じることがありました。ただ、それも1、2カ月すると現地での生活に慣れ、帰国直前には留学生活が終わってしまうのが非常に惜しい気持ちになりました。そんな気持ちになれたのは、現地で滞在していた大学寮で出会った友人たちのおかげであると思っています。 寮には欧州やアジア諸国からの留学生が20人程いました。みんな非常に仲が良く、ほとんど毎日寮のだれかと一緒に食事をしたり旧市街に出かけたりしていました。私は自分の英語にあまり自信がなかったのですが、彼らは私の英語を真摯に聞いてくれました。留学の魅力は、日常的に英語によるコミュニケーションを取れることだと思います。英語圏英語圏アメリカ留学奮闘記その他欧州圏・中近東圏①カナダ/トンプソンリバース大学(2022年度夏季推薦語学研修オンライン)  ②アメリカ/カリフォルニア大学サンディエゴ校(2023年度夏季推薦語学研修)アメリカ/ルイジアナ・ノースウェスタン州立大学 2022年度秋派遣(8月~12月)ラトビア/ラトビア大学 2022年度秋派遣(2022年8月~2023年7月)コミュニケーションを取る機会をたくさん作った結果、英語力を伸ばすことに加え、挑戦する力も身につけることに繋がったと感じます。ホームステイ先は自分の意見をはっきりと伝えることを求められることが多く、日本との文化の違いを肌で感じました。また、この留学の中で最も印象に残っているのは週末を使って友達と旅行をしたことです。自分たちで海外のホテル、バスやタクシーの予約や交渉を行うことは初めてで不安でしたが、大きなトラブルもなく無事に過ごせたことが、自信に繋がりました。 私はこの2回の推薦語学研修参加を通して英語に多く触れたことで、英語を日常的に使うことに慣れることができました。この経験は今後私が英語を学習していく上でも貴重な経験になったと感じます。 留学をしたいという思いを実際に行動に移すことで人間としての成長もでき、とても良い体験となりました。クラブやイベントに参加しました。例えば、アメフト大会やコロンビア音楽に触れられる イベントなど盛りだくさんの週末で、友達と共に楽しい思い出を作ることができました。 この留学経験を通して、私は自分の枠を超え、広い視野で物事を見る力のみでなく、一人で問題を解決できるスキルを身につける事が出来ました。異なるバックグラウンドを持つ人々と協力し、対話することで、異文化コミュニケーションの重要性を理解しました。これらの経験は私の人生において不可欠なものとなり、これからのキャリアや人間関係においてとても役に立つ経験だと感じます。全ては挑戦ですし、難しい事だらけかもしれませんが、その先には楽しさが待っているはずです!そこで私は日常会話で英語力の向上を図るために、会話をするときは友人に英語での表現の誤りを訂正してもらうようにお願いしていました。その結果、私も自信をもって英語を話すことができるようになりました。語学力の向上や精神的な成長など、この留学で得られたものは多くありますが、交友関係が広がり、様々な価値観でものごとを見ることができるようになったことが最も大きな成果であると思っています。 英語力や海外生活への不安が理由で留学の機会を逃してしまう人が多くいるように感じます。ただ、このように長期間の学校からの金銭面や生活面でのサポートを受けながら海外留学できる機会は、非常に得難い貴重なものであると思います。ラトビアという自分にとって未知の国を留学先に選んだことは挑戦でしたが、結果的にはこの国を留学先に選んだことが自分の大きな成長へと繋がりました。この体験談が、留学を少しでも考えている方の一助となれば幸いです。山本 絢芽国際日本語学部・国際文化交流学科・2年(2023年度)伊藤 ジュリア 祐愛経営学部・国際経営学科・3年(2023年度)吉村 友花経営学部・国際経営学科・3年(2023年度)英語力と挑戦力留学の挑戦と成長推薦語学研修体験談派遣交換留学体験談

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