現在を知るために過去を知り
未来のために活用する

国際日本学部のコンセプトである「世界を知る」をベースに、歴史民俗学科では、現在を知るために過去に学び、過去を知るからこそ現在をより理解できる、という双方向性も重視しています。

今、世界各地でさまざまな軋轢が生じていますが、これらは歴史認識のずれによるものが少なくありません。私たちは過去に学ぶことが必要であり、その学びなくして世界を見ることはできないのです。
学びを深めるうえでは、歴史学、民俗学という専門性を究めたうえで、常に課題意識を持って過去から読み解き、現代に応用する力が求められます。

高校までの歴史教科書では、大きな事件や重要人物だけに終始しがちですが、そうした歴史的事象の背景に、どのような普通の人々(常民)の生活があったのかを知り、現在までのプロセスを社会史・文化史や民俗の観点から学びます。

歴史と民俗の両方の観点を持ち合わせることは、文化創生という観点につながります。常民の生活文化、歴史を把握できているからこそ、現代の文化資源や観光資源の活用を考えられる人になるのです。

興味の幅を広げて学び
地域に役立つ人材になる

国際日本学部では学科間の垣根を低くし、学部共通科目やゼミナールなど、所属学科以外の学科の科目も履修することができるようにしています。

歴史民俗学科と日本文化学科では、重なり合う分野も多く、どちらも「日本」をベースに、歴史・民俗に軸足を置くか、文化に軸足を置くかによって、専門性が異なります。歴史・民俗を学びながらも、日本文化への興味を持つ人もいるでしょう。
国際文化交流学科の科目を履修し、地域でのフィールドワークや実習に加え、留学するチャンスも持ち、日本から世界へと視野を広げて考えることもあるでしょう。

歴史民俗学科では4年間の学びを通じて将来への選択肢を幅広く持ち、地域の活性化に役立つ人材を育てていきます。

歴史民俗学科の教員紹介、
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歴史民俗学科の特徴

Feature 1

街おこしや地域振興のキーパーソンを育てる

地域文化を研究対象として、歴史学と民俗学を本格的に学修。地域に脈々と流れ続ける歴史文化を守り、伝え、活かすことで広く社会に貢献できる、これからの時代が求める貴重な人材を育成します。

Feature 2

歴史、民俗、文化創生を、グローバルに学ぶ

「東アジアの交流史」「東アジアの民俗」など他国を理解する科目も用意。また、授業では大学院生と接する機会や、国内外の人々との交流も期待でき、グローバルな視点から、歴史、民俗、文化創生を学べます。

Feature 3

「日本常民文化研究所」を活かした学び

長い歴史を刻み、ユニークな着眼での歴史民俗研究で注目を集める神大の「日本常民文化研究所」。その知的資産を活かした学びで、横浜にいながら日本の歴史や民俗を深く広く修得することができます。

Feature 4

見て触れて感じるフィールドワークも多彩に

キャンパスから飛び出し、研究対象の地域の人々の暮らしや資料に触れる。そういった実習やフィールドワークなど、体験的学修を重視。自分のカラダと感覚をフル活用するアクティブな学びが、ここにあります。

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体系的な学び

伝統的な研究をバックボーンにした学びで、大学院にもつながる奥の深いカリキュラムを構成

街おこし、地域振興、文化創生…。これらの活動の中心になって、精力的に行動できる人材が求められる時代になりました。社会のニーズにいち早く対応し、全国の大学の中でもユニークな学科として誕生したのが、歴史民俗学科です。この学科は、神奈川大学が誇る大学院研究科「歴史民俗資料学研究科」につながる体系的なカリキュラムを展開するのが大きな特徴。そして、長い歴史を有する本学「日本常民文化研究所」の伝統ある研究に基づく授業によって、貴重な知識を身につけることができます。

  • 議論や論文の発表
  • 文化イベントの企画や実施
  • ゼミナール・卒業研究を必修
「学びの成果」の
出し方にも力点を置く

取得可能な資格・免許状

所定の科目の単位を修得することで卒業と同時に(または実務経験・国家試験合格を経て)資格などが得られる
  • 教員免許状(高校一種地理歴史・中学一種社会)
  • 学芸員
  • 社会教育主事・社会教育士 ※
所定の科目の単位を修得し卒業することで一部試験、実習の免除が受けられる
  • 登録日本語教員