コンテンツに戻る
2011.07.05
2011年3月11日に東日本大震災が起こり、この日を境に私たちの生活は一変しました。
家を失い、家族を失い、仕事を失い、郷土を失い、水や食料、電気ガス、ガソリン、当たり前にあったものがなくなるという体験をしたのです。この巨大な喪失体験は、文明をむさぼってきた私たちに重くのしかかっています。
さらに、地震に津波、放射能汚染、風評被害、四重苦の福島は、今もまさに危機の最中にあります。地震や津波被害ばかりでなく、放射線への不安は消えることはありません。県民は心を脅かされ、不自由な生活を強いられ、ストレスフルな状況です。この人類未曾有の災害・被害に対して、私たちはどう立ち向かい、どう乗り越えていくか。知恵と勇気、信頼と絆が試されています。
こうした中、福島県臨床心理士会は、この状況に心のケアの専門職としての役割を果たすため、対策プロジェクトを立ち上げました。これまでに、県教育委員会の求めに応じて児童生徒に対する緊急支援を3回、3月下旬、4月上旬、6月上旬と行いました。また、未就学の小さなお子さんを抱え不安の高まる保護者に対しての心のケアや、心理教育、親子遊びの提供などの事業が始まっています。
こうした試みを報告して福島の現状を理解していただき、なかなか見えてこない福島の復興、生活再建を応援していただきたいと思います。
日時 | 2011年7月15日(金) 16:30~17:30 |
---|---|
会場 |
横浜キャンパス 1号館 308会議室
|
講師 |
成井 香苗
(神奈川大学人間科学部特任教授、福島県臨床心理士会副会長、福島臨床心理士会 東日本大震災対策プロジェクト代表) |
主催 |
学生生活支援部/学生相談室
|
お問い合わせ |
学生相談室
045-491-2162(直通)
045-491-5661(内線2252)
|