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給費生であるという誇りが、挑戦と変化を楽しめる私に変えてくれた。竹内 美咲さん/三井共同建設コンサルタント株式会社/神奈川県出身

給費生であるという誇りが、挑戦と変化を楽しめる私に変えてくれた。竹内 美咲さん/三井共同建設コンサルタント株式会社/神奈川県出身

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追い求めたのは法律を活用した自然環境の守り方

神奈川大学を志望したのは、給費生制度に代表される多彩な奨学金制度を知り、「夢に向かって頑張る気持ちを応援してくれる大学」という魅力を感じたからです。公務員など行政に関わる仕事を目指し、入学したのは法学部。当初は、ずっと座学中心の講義で法律を学ぶのだろう、と思い込んでいましたが、2年次から所属した川瀬博先生の環境行政ゼミで、そのイメージは吹き飛びました。自然環境と社会の共生に対する法のあり方を考えるこのゼミの学びの場は、なんと森の中。その理由は、自然環境を守るための法整備には、実測調査を基に、その施策が人や自然環境に及ぼす影響を検討することが大切だから。もともと緑豊かな場所が好きなこともあり、自然環境を切り口に行政学を学ぶ面白さにだんだんとのめり込んでいきました。
給費生制度の万全な経済的サポートもあり、アルバイトに多くの時間を割く必要もなかったため、夢中で学修に取り組む4年間を過ごせました。その結果、より専門性の高い学びの環境で研究を続けたいと思うようになり、大学院に進学。種を保護するための法律の整備が遅れているメダカを対象に、生物保護の法政策論について研究しました。しかし、環境行政への理解が深まるとともに、「自然環境の保護には法整備に限らない、多角的な視点が必要だ」と気付き、横浜国立大学の博士課程へ。情熱は尽きず、芽生えたのは研究を生かして環境問題を解決する力になれる仕事に就きたいという思い—そうして、建設を通した地球社会への貢献を経営理念に掲げる今の会社を知ったのです。

予想外の転機も新たなやりがいを知るきっかけに

入社後は技術者として、港を整備するための港湾計画や、道路完成後、通行の妨げとなる恐れのある樹木の調査といった自然環境に関わる業務を担当。その傍らで、個人的に研究を継続して学会発表も行うなど、積み上げてきた学びの成果が花開く充実した毎日を送りました。
入社4年目の現在は経営企画室という部署で、人材教育や従業員が気持ちよく働ける職場づくりを進めています。毎日の業務は今までの研究とは直結していません。ですが、自分の仕事によって同僚が「働きやすくなったよ」と喜んでくれ、会社の魅力向上にも結びつくという新たなやりがいを発見できました。
その他にも、当社のインターンシップに参加する学生に向けた企画の立案と運営をしていますが、建設業に対する印象は昔の3K労働というイメージから、敬遠されがちな面もあります。この現状を会社の中から改善し、明るく変えていきたい。少しずつでも魅力が広がっていけば、業界全体の活性化にもつながると思います。
新しい挑戦や変化を楽しめるようになったのも、振り返れば学生時代、思う存分研究に打ち込む時間を持てたおかげ。大学から期待されているという誇りも相まって、給費生であることは前向きに挑戦する意欲の源でした。手厚く学生を支えてくれる神奈川大学で学んだからこそ、今の私があります。

※内容はすべて取材当時のものです。

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