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留学で得たのは、語学力だけではなく「ダイバーシティ」の実感。竹内 美咲さん/市光業株式会社/神奈川県出身

留学で得たのは、語学力だけではなく「ダイバーシティ」の実感。竹内 美咲さん/市光業株式会社/神奈川県出身

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留学生のことをもっと理解したいという思いから外国語を学び始めた

外国語や異文化に興味を持ったきっかけは、高校時代に台湾からの留学生がわが家にホームステイしたことでした。一緒に生活し、鎌倉などの観光地を案内したりして過ごしながら、彼女とだんだん仲良くなるにつれて「語学を習得すれば、文化や立場の異なる相手をもっと理解することができるかもしれない」という思いが芽生えました。進学先を検討していた高校3年生の夏休み、神奈川大学のオープンキャンパスで中国語学科の授業を見学。少人数制の和気あいあいとした雰囲気に惹かれて進学を決めました。
入学したときの私はまったく中国語が話せませんでしたが、「絶対に留学する」と決意を固めていたので、基礎から語学力を磨き、3年生の後期には派遣交換留学制度を利用して台湾大学へ。ゼロからのスタートだった私が自信を持って学内選考に臨めたのは、中国語で自由に会話が楽しめる「Language Express」など講義以外でも語学に触れられる場所が大学に用意されていたこと、そして熱心に指導してくださった先生方のおかげです。
台湾大学では、アメリカ人、韓国人、ドイツ人、フランス人など、異なる背景を持つ学生たちと机を並べ、中国語を学びました。討論の際に「自分はこう思う」と最後まで意見を貫くアメリカ人のクラスメイト。日本人の私には信じられないほど時間に寛容な台湾の人々。彼らと共に過ごすうちに「日本の常識が世界の常識ではない。一人ひとりが違った考えを持っていて当たり前なんだ」と気付きました。
自分の考えや立場を一方的に押し付けるのではなく、違いをありのままに受け入れ、その違いを楽しみながら相手と接する姿勢を友人たちから学んだからこそ、言語を超えたコミュニケーションの醍醐味を味わうことができたと思っています。

多様な価値観を尊重しながら意見を交換することがチームの結束力になる

私が勤務する市光工業は、自動車のランプやミラーを設計・製造する部品メーカー。その営業担当として、自動車メーカーへのヒアリングや、注文が入った製品の納入手配といった業務にあたっています。フランスの部品メーカーと提携していることもあり、さまざまな経歴や文化的背景を持つスタッフが働いていることは当社の特色の一つ。例えば私の部署ではフランス人のインターン生が実習中で、彼が参加するときは打ち合わせも英語に切り替わり、意見を出し合います。視点の違いが、新しい発見につながることもしばしば。多様な価値観を持つ人同士が相手を尊重しつつ考えを伝え合うことが、チーム全体の結束力向上につながっていると感じるのはそんなときです。留学を通して上達した語学力はもちろんですが、それ以上に、留学で得た「ダイバーシティ」といわれる、文化や価値観、考え方の違う相手を受け入れ、違いから学ぶ柔軟性が、部署をまたいで連携しながらものづくりを行う今の仕事で役立っています。

※内容はすべて取材当時のものです。

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