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今、誇りを胸に歩んでいけるのは、成長をつかみ取るために泳ぎ続けた日々があったから。藤井 大立さん/アシン・エィ・ダブリュ株式会社/愛知県出身

今、誇りを胸に歩んでいけるのは、成長をつかみ取るために泳ぎ続けた日々があったから。藤井 大立さん/アシン・エィ・ダブリュ株式会社/愛知県出身

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監督との出会いで再び燃え上がった水泳への情熱

まさか、強豪として知られる神奈川大学水泳部の監督が、愛知県の高校生だった自分に声をかけてくれるとは。5歳からずっと水泳を続けていましたが、当時の私は決して有名な選手だったわけではありません。大学で水泳を続けることにも迷いがありました。それでも、監督の人柄と熱意に惹かれ、誘われるままに練習に参加。そこで初めて知ったのが“チームでつくり上げる水泳”でした。それまで水泳は個人競技だと思い込んでいた私は、目の前に満ちる仲間同士で高め合う雰囲気に心をつかまれるのと同時に、「ここなら、もっと速くなれる」と確信。思わずその場で入部を宣言しました。
選手を引退するまでの3年半、水泳が頭を離れる日は一日たりともありませんでした。一つのことにあれだけ情熱を注いだ経験は私の人生の誇りです。もちろん、壁にぶつかったこともありました。入部してすぐ、練習量の増加に伴い飛躍的に記録が伸びたのですが、順調に出た成果に満足してしまい、その後半年間ほどは思うような記録を出せませんでした。このスランプの経験から身をもって学んだのは、「慢心してはいけない」ということ。それからは、たとえ良い記録を出せても気を緩めず、さらに上を目指していっそう練習に打ち込むようになりました。姿勢を改めてからは再び記録が伸び始め、現役最後の大会は自信を持って「これが自分の全てだ」と言える、大満足の結果に。あんなに速くなれるなんて、入部当初は想像もしていませんでした。これは、本気で水泳に打ち込める環境を与えてくれた監督をはじめ、良きライバルでもある水泳部の仲間がいたから成し遂げられたこと。何も思い残さず「やり切った」という気持ちで引退の日を迎えられました。ハードな練習を辛いと感じるときもありましたが、大好きな水泳を頑張った分だけ、競技者として、そして一人の人間としての成長を実感できる充実した競技生活でした。

早めに動き出したからこそ着実に自分のキャリアを見定めていけた

水泳中心の毎日でしたが、将来への意識は早い段階から持っていたと思います。就職についても水泳と同じくらいの熱量で考え、主体的に行動していました。2年生の頃には、寮で同室だった2学年上の先輩が就職活動に励む姿を間近で見ながら、自分は将来どうしたいのか考え、就職活動の進め方についてもイメージを固めていました。筆記試験に向けた勉強にも早めに取り組むなど計画的に準備を進めていたので、選考解禁の直前に焦ることもありませんでした。
「ワークライフバランスの取れた働き方ができること」を基準に会社を探していたところ、幼い頃から地元の自動車部品メーカーとしてなじみのあったこの会社を、再認識しました。企業研究を進めるうちに、世界規模で事業を展開するダイナミックさにも心を惹かれるように。さらに、就職活動を通してさまざまな企業を見た中でも、社員の方々の生き生きと話す姿から伝わってきた挑戦的で勢いのある企業風土が、最も自分に合うと感じて入社を決意。日本のものづくりの代表格である自動車産業に携われているという誇りは、現在、仕事のやりがいにもつながっています。

多岐にわたる仕事に生きるのは部活動で身に付けた人間力

アイシン・エィ・ダブリュ株式会社は、世界200社以上からなる総合自動車部品メーカー、アイシングループの主要6社の一つであり、自社グループ全体では3万人以上の従業員を抱える非常に大きな会社です。その中で、配属された総務部の業務は、社内式典の運営から新しい拠点となる土地の買い取り手続きまで広範囲に及びます。日々、多くの仕事を同時並行で進めますが、現在は主に伝票の電子化やグループ企業間でのシステム統一など、業務効率化の推進を担当しています。
こうした仕事は他部署や社外の関係者との連携が不可欠なので、できる限り自分から足を運び、直接顔を見て話すなど、信頼関係を築くためのコミュニケーションを何より大切にしています。また、次々発生する仕事への柔軟な対応や、適切な優先順位に基づく進行管理においては、専門的な知識や技術よりも、相手が求めていることを正しく把握し、責任を持って最後までやり遂げる人間的な力が必要です。
働く上で当たり前のように求められるこの力を、今、自分が発揮できているのは、何をおいても水泳部での経験があったからこそ。監督から常に聞かされていた「競技者である前に人格者であれ」という言葉は、人間性を磨くことの大切さを教えてくれました。水泳部で身に付いた、挨拶をする、片付けをするといった「当たり前のことを意識して行う姿勢」は、社会人となった自分自身の礎です。いずれは海外赴任や、製品に直接関わる部門への挑戦も希望しているので、今後も「あなたと仕事がしたい」と頼りにしてもらえるように全力で仕事に取り組んでいきたいです。

※内容はすべて取材当時のものです。

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