働くなら地元のために何かしたい。Uターン就職をすることは、大学に入学する前から決めていました。今の仕事を選んだのは、就職先をどうしようか考えているとき、たまたま実家に訪れていた農協職員の方と祖母が話をしているのを見たのがきっかけです。地域の人と近い距離で仕事がしたいと考えていた私は、祖母の話を親身に聞いてくれているその姿を見て「こういう仕事ができたら」と思ったのを覚えています。
大学ではサークル活動など充実した時間を過ごすことができました。たくさんの仲間もできましたが、それでも横浜や都心で就職しようとは思わなかった。それは県外の大学で4年間を過ごしたことで、さらに地元の良さを感じることができたからです。
今は農協のマネーアドバイザーとして、貯金や共済(保険)を取り扱う営業の仕事をしています。地元だからかもしれませんが、やはりお客さまとの距離は近いように感じます。農家の方との関わりが多いので、自分たちも!ということで去年から職場の花壇で野菜を育て始めました。「何を育てているの?」「収穫できたら教えてね!」とお客さまからも気軽に話しかけてもらえます。収穫した野菜をお世話になっているお客さまにお裾分けしたら、それを料理にして持って来てくれることも。そういった、農協だからこそ築くことのできる地域の方々との信頼関係は、今まで先輩方が培ってきてくれたものなので、それを崩すことなく、より深めていけるよう努めていきたいと思います。その努力が地域のためになるなら一番いいですね。
※内容はすべて取材当時のものです。